打点チームトップ〝ここぞの男〟郡司裕也 守備中に心がける投手への声掛け
■パ・リーグ5回戦 日本ハム4-9ソフトバンク(5月6日、みずほペイペイドーム)
日本ハム・郡司裕也捕手(26)が6日、ソフトバンク戦に「1番・三塁」で先発出場。二回に中前適時打を放つなど、2打点を挙げ、ここぞの勝負強さを存分に示した。
「どさくさに紛れて打ちました」
今年の郡司はチャンスにめっぽう強い。勝ち越した直後の二回2死三塁から、早大出身の相手先発・和田が投じた変化球を中前へ運び、「どさくさに紛れて打ちました。大きい1点になったと思います」。逆転された直後の四回1死満塁で回ってきた第3打席には、再び和田から中犠飛を放った。
またも早稲田キラーぶり発揮
慶大出身の26歳は〝早稲田キラー〟ぶりを発揮し、「打ったら何か書かれるんだな、と思ってやってます。こっちは何も意識ないです」と苦笑い。「チャンスでめっちゃ回ってくるので、監督がそういう風に打順を組んでいると思うんですけど。チャンスで回ってくるよう、みんなが回してくれているだけですね」と謙虚に振り返った。
捕手登録だからこそできること
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今年2月の春季キャンプから三塁に本格挑戦。捕手登録の郡司だからこそできる、守備中の〝声掛け〟がある。この日も先発の北山、2番手の北浦がピンチを背負うと、すかさずマウンドへ駆け寄るシーンがあった。
キャッチャー3人が投手を囲っている「特異性」
「元はキャッチャーですし、アリエルもファーストにいますし、キャッチャーが3人(投手を)囲っているので。キャッチャーがタイムをかけられる回数は決まっているので、何というかその特異性を生かしていければ」。試合の流れや状態を見極めながら、ここぞの場面でマウンドに向かい、投手をもり立てている。
「うちには必要な選手」
三塁が本職で公私ともに仲が良い野村が、この日から1軍に再昇格。即スタメンで猛打賞と結果を残し、「良かったですね。3本も打てて、アイツ」とニッコリ。「うちには必要な選手なので、違うポジションで一緒に出られればいいかなと思います」と大きな刺激を受けた。
知ってたけど「まだ打ちたいですね」
得点圏打率・375。打率・264、3本塁打、16打点と打撃3部門でチームトップを走っているが「知っていましたけど、まだ打ちたいですね」。首位・ソフトバンクとのカード初戦を落とし、「この1週間というか、オリックスから大事な1週間なので。いま2勝2敗なので、何とか勝ち越して札幌に帰りたいです」と表情を引き締めた。
中日から移籍2年目の背番号30が、ここぞの活躍でチームの屋台骨を支えている。