《平川弘のCool Eye》サイドチェンジしてから大事なこと それがなければ先制点は生まれてなかったはず
追加点が取れない課題
中2日の過密日程の中、6日はFC東京に1-2の逆転負け。6試合ぶりに黒星となった札幌だが、追加点が取れない課題はなかなか改善できない。
流れが来ている時に全員で意識を
7試合連続で先制点を奪っていながら勝てないのは追加点を取れないから。札幌にゲームの流れが来ている時に全員が意識してゴールを目指すことが必要だ。FC東京は早い時間に先制されても慌てずに自陣でブロックをつくってボールを引っ掛けてからのカウンターという形があった。
ここぞという時の切り替えと迫力
2点ともショートカウンターだったが、ここぞという時の彼らのゴール前に出て来る切り替えの速さ、迫力は大したもの。約束事、決まり事とはいえ、チームがまとまってこれをやるということがはっきりしていた。
サイドチェンジが有効的 そこからの仕掛けは…
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対して札幌は細かくパスを回して連動、連係でDFラインを崩していくやり方。FC東京戦では左から右への大きなサイドチェンジが有効的だった。そこからスピードアップしたかったのだが、1点どまり。サイドチェンジからのスピードアップがなかなかできなかった。
相手DFが整う前に仕掛けろ
MF荒野からのサイドチェンジをDF馬場がダイレクトでクロスを入れたのがゴールとなった。あれをコントロールして時間がかかっていたら先制点は生まれなかったはず。相手のDFが整わないうちに仕掛けることが大事なのだ。
髙尾の投入で右サイドが良化
その意味では右WBのMF近藤が左SBのDFバングーナガンデ佳史扶にうまく対応され、カバーリングもあって仕掛けることができなかったのが大きかった。スピードアップということでは、DF髙尾が3バック右に入って、前の選手を追い越す動きがあったために右サイドは少し良くなった。終盤はFW金健熙を投入し、FW鈴木と2トップにしてボールを放り込んだが、相手DF森重、エンリケトレヴィザンにはね返された。
FC東京戦は及第点だった家泉
DF家泉について少し。C大阪戦では少しつなぎの部分でミスがあったりと、まだ安定感がなかったが、FC東京戦はまずまずだったと思う。元々マンマークでタイトに相手に付くことは得意。2点とも相手FWディエゴオリヴェイラが絡んだが、どこまでくっついて行って潰すか、勉強になったはず。直接的にはやられなかったと自信を持っていいが、FW仲川に股を通されたのは今後のためにインプットしといてほしい。