ファイターズ
《ハム番24時》5月7日
心なしか、以前よりもリラックスしているように見える。開幕から1軍でプレーする2年目右腕の金村が試合前、ちょっかいをかけに行ったのは、大卒ドラフト同期の矢沢だった。ストレッチをしていたところで肩をもみ、ニコニコ談笑。仲の良さがにじみ出ていた。
打力、走力にも定評がある二刀流の矢沢は今、投手として1軍の戦力になっている。金村が抱いていたイメージとは少し違ったようで「僕はバッターでいくのかなと思っていた」と笑った。自らが投げている時に、バットで援護してもらう青写真も描いていたそう。
1軍投手陣の最年少で、荷物運びの仕事もこなしてきた。周囲は先輩ばかりで、気疲れもありそうだ。矢沢が昇格してきて負担が軽減され「同級生と気を使わないで会話するという機会もなかったので」と、うれしそうに明かした。
野球の面でもプラスになることが多いという。「僕に対して『ここが悪い』とか、思ったことを言ってくれます。僕も矢沢のいいところ、悪いところを言える。そこはすごくありがたい。どんどんこれからも言い合えたら」。先発の金村からリリーフの矢沢へとつなぐ友情リレーをひそかに楽しみにしている。