ファイターズ
2024/05/09 18:30

《ハム番24時》5月9日

 

 今季の2軍チームは、守備を見るのが面白い。あるときは清宮が二塁を守り、あるときは清水が三塁を守る。江越、古川が二塁に入れば、有薗が遊撃に入ることもある。内野が不足していたチーム事情の影響もあるが、新たなポジションを経験することで起用の幅が広がれば、選手にとっても大きなメリットになるはずだ。

 主に三塁を主戦場とする有薗に、〝遊撃手〟になった感想を聞いてみた。「4回ぐらい守ったので、多少は慣れてきましたけど、まだ外野に飛んだりしたときの動き方は難しいです」と苦笑いを浮かべつつも、「でもサードと見る方向が一緒なので、ちょっと距離があるサードみたいな感じで守っています。結構、楽しいですね」と前向きだった。

 意外だったのは、遊撃の守備が「打撃に生きる」と話していたこと。「サードだと、投球のコースがあんまり見えなくて、相手バッターがどういうボールをどう打っているか分からないんですけど、遊撃はそれが良く見えるんです。三塁の時に見えなかったコースごとのバッターの反応が見られるので、そこも楽しいです。バッティングにもつながっていると思います」と笑顔で教えてくれた。

 もちろん、2軍といえど公式戦で慣れない守備位置に就く心身の疲労は大きいだろう。鎌ケ谷でユーティリティーに働く選手たちには、けがに細心の注意を払いながら、飛躍のきっかけをつかんでもらいたい。

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