高校野球
小樽潮陵が部員不足乗り越え3年ぶり春1勝 準決勝北照戦は親子対決
■春季全道高校野球小樽支部(5月8日、小樽市営桜ヶ丘)
▽1回戦 小樽潮陵10-3小樽水産 ※七回コールド
小樽支部の第2試合は小樽潮陵が小樽水産を七回コールドゲームで下した。春の大会は直近20年で北照に次ぐ3度の支部代表になっている公立校が、六回表に打者11人の猛攻で一挙に6得点を挙げ、3年ぶりに春1勝をつかみ取った。
六回に打者11人猛攻6得点
先発した主将の伊藤来晟(らいせい、3年)は、四回を除き毎回得点圏に走者を置く苦しいマウンドとなったものの、粘りの投球を見せて6回3失点。「自分が四球を出しても(野手が)守ってくれて。それがうれしかった」と、伊藤は後ろを守った選手たちに感謝した。
2004年春は全道大会準優勝、そして14年夏には南北海道大会で準優勝している小樽潮陵。しかし近年は部員不足に悩まされ、17年夏を最後に全道の舞台から遠ざかっている。就任2年目の成田貴仁監督(43)は「まずは潮陵野球部に興味を持ってもらえるような魅力づくりをしないと。勝利だとか、チームとしての魅力を、毎日考えながらチームづくりをしているところです」と、チームの立て直しに力を注ぐ。「OBとか地域の方々など、潮陵に目を向けてくれる方がたくさんいる。そういうみなさんの気持ちを大事にするためにも、(部の伝統を)絶やさないように、なんとか頑張りたい」。