高校野球
2024/05/08 20:30

札幌支部も開幕!札幌藻岩が21安打17得点で圧勝 1番・谷本が4安打3打点2盗塁

四回2死満塁で迎えた第3打席で右越えの適時三塁打を放った札幌藻岩の谷本内野手=撮影・十島功

■春季全道高校野球札幌支部(5月8日、札幌円山球場)
▽1回戦 札幌藻岩17-10千歳 ※七回コールド


 鋭い打球が、何度も寒空を切り裂いた。札幌支部でも春季全道高校野球が開幕した。札幌藻岩が21安打17得点で千歳を圧倒し、2回戦へ駒を進めた。「1番・二塁」で先発した谷本煌弥内野手(3年)が2本の三塁打を放つなど、4安打3打点2盗塁をマークし、大量得点に導いた。

1番打者の役割を全う

 切り込み隊長として、これ以上ない働きを見せた。一回、先頭の谷本はいきなり三塁打を記録。3ボールからフルカウントに持ち込まれたが、7球目を右中間にはじき返した。谷本が「球数を投げさせて、ピッチャーの情報を持って帰りつつも、自分は出塁する」と考える1番打者の役割を全うした上で、さらに長打を放つ最高のお膳立て。次打者の一ゴロを相手が失策し、悠々と先制のホームを踏んだ。

一回、三塁打で出塁し、次打者の一ゴロ失策で先制のホームを踏んだ札幌藻岩の谷本内野手

 

「バッティングセンスもチームで一番」

 その後も谷本のバットは止まらなかった。四回1死走者なしで迎えた第2打席は右前打で出塁し、二盗でチャンスメーク。谷本の火付けに呼応した打線は一巡し、2死満塁で再び打席を迎えた。2ストライクから振り抜いた打球は頭上を越え、走者一掃の適時三塁打となった。五回にも二塁内野安打と放ち、この日2つ目の二盗を決めた。石山智也監督(35)は「彼が出るとチームに活気が出る。バッティングセンスもチームで一番」と称賛した。

新チームになり中堅から二塁に転向

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい