先制タイムリーの郡司裕也 3番の自覚「勝てないと意味がない。勝ちにつながるような一本を」
■パ・リーグ7回戦 日本ハム1ー3ソフトバンク(5月8日、みずほペイペイドーム)
勝負強さが光る新3番 出場8試合連続ヒット
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が8日、みずほペイペイドームで行われたソフトバンク戦の一回に先制の左越え適時二塁打を放った。出場8試合連続安打をマーク。新庄剛志監督(52)に指名された新3番打者は首位を走る難敵にもひるまず、勝負強さを発揮した。
松本剛が初球スチール チャンス生かした
連敗中のチームを鼓舞するように、最初の打席で仕事を遂行した。一回1死一塁。1球目に走者の松本剛が盗塁を成功させた。ここがポイントだった。追い込まれてからファウルで粘り、6球目のカーブを捉えて左越え二塁打にした。
「たぶん、剛さんが走っていなかったら(左翼の)近藤さんが後ろに守っていたので、捕られていたと思う。二塁に進んだから前に来てくれた」。先輩がつくってくれた得点圏のチャンスを、思い切りのいいスイングで生かした。
現在チーム3冠王 新庄監督も期待
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31試合消化時点で、打率、本塁打、打点ともにチームトップ。7日から3番で起用された。指揮官は「郡司くんを3番にして、しばらくいってみようかな」と構想を描いていた。
巻き返しへ気合十分 「僕がチャンスで一本打たないと」
7日の試合は5安打で1得点。この日は3安打で、三回以降は無安打にとどまった。打線がやや停滞している中、コンスタントに安打を重ね、長打力も兼ね備える郡司の存在は大きい。
昨年はスタメンで、9番を除く全ての打順を経験。今回の3番起用については「対戦相手のピッチャーがいいということもありますけど、全体的に打線がちょっと湿り気味ではあると思う。今の状態なら、僕がチャンスで一本打たないと、というところはありますね」と受け止めていた。
10日からの本拠地3連戦で再出発
2・5ゲーム差で始まったソフトバンクとの3連戦。昨年、おととしとは違う自信を携え、正面からぶつかったが、はね返された。郡司は「勝てないと意味がないです。僕が勝ちにつながるような一本を打てれば」と自戒も込めて強調。続けて「シンプルに力負けというか、実力差を感じた。今後もたぶん追う立場になると思う。札幌に帰って、足りないところをしっかりみんなで確認して、一人一人役割を果たせれば」と前を向いた。
敵地で味わった屈辱をムダにはしない。本拠地でリスタートする。