ネガティブ思考を取り除くためにも今は結果が求められる《河合CRC竜の眼》
「ノーザンホースパークマラソン」のハーフに出場
今月は北海道コンサドーレ札幌を支援していただいているパートナー企業が行うさまざまなイベントに参加する予定で、まず12日にはオフィシャルパートナー・ノーザンホースパーク様主催の「ノーザンホースパークマラソン」のハーフマラソンの部に出場する。21キロを走るのはキツい部分もあるが、楽しく取り組みたいと思っている。
5月18日から知床で「クマ活」
そしてクラブパートナー・北こぶしリゾート様が実施している「クマ活」に参加するため、18日からは知床に行く予定となっている。クマ活はヒグマとの共存を目指して行われている取り組みで、ヒグマが身を隠してしまうような街の周りの草やぶの刈り取りを行うもの。パートナー企業が抱えている地域課題に対してコンサドーレが関わることで、より多くの人々に知っていただけるのではないかと考えているので、今後も頑張ってPRしていきたい。
GW3連戦は内容は悪くなかった
ゴールデンウイークの3連戦が終わり、札幌は2分1敗と白星をつかむことができなかった。どの試合も決して悪い内容ではなく、首位のC大阪相手にいいゲーム(1△1)を見せることができた一方で、湘南戦(3△3)のゲームの締め方や、FC東京戦(1●2)の攻撃のつくりの部分など、チームが抱える課題が試合の結果に直結してしまっていた。この3試合で勝ち点を2しか取れなかったことは、重く受け止めるべきだと思っている。
4バックに有効なサイドチェンジ
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そのFC東京戦には1万7000人を超える多くのお客様に来場していただいただけに、勝てなかったというのが残念だった。試合は前半5分にDF馬場のゴールで幕を開けた。おそらく馬場としてはGKとDFの間に入れようとしたボールが意図せずゴールへと向かったものだと思うが、結果的にはスーパーなゴールになった。そのゴールを演出したMF荒野のサイドチェンジも見事なものだった。4バックの相手に対してサイドチェンジは非常に有効なので、今後ももっと使うべきだと考えている。
連係ミスから失点に
同27分の1失点目は、チームとして誰が誰に付くのかというところが明確になっていなかった。MF駒井の背後を走ったFC東京MF高に対して、駒井は指を指してマークを受け渡していた。カバーに入った荒野も指を指されていることは分かっていたが、相手FWディエゴ・オリヴェイラの方に一歩寄せていてマークに付ききれておらず、連係ミスが起きた。札幌の左サイドからクロスを上げられ、反対サイドでゴールを決められたが、馬場もMF近藤も後ろ向きに戻るというところで、もっと危機管理能力を働かさなければいけなかった。
そして後半20分の2失点目は、GK菅野と荒野のリスタートの際の呼吸が合わずに起きたものだと感じた。タイミングについては声かけするだけでケアできたのではないかと思う。本当にもったいない失点になってしまった。
ビルドアップ時の課題
失点を喫し、反撃に転じた札幌だったが、全然ビルドアップで前に運ぶことができていなかった。前線に4枚、5枚、6枚と張ってしまっていたことから、ビルドアップのところで相手DF2枚に対してギャップをつくることができなかった。もっと相手のボランチとFWの間で怖がらずに受ける選手が1人ぐらい欲しいと感じていた。
交代でDF中村が入って、追い越すような動きが出始めてからようやく攻撃の形がつくれるようになっていたし、同じく途中交代のMF長谷川が見せたインスイングでのファーサイドへのクロスも狙いとしては良かった。
質が向上しても勝利がなければ
1カ月くらい前に比べ、やっているサッカーのクオリティーは間違いなく上がっている。ただそこで勝てないと、どうしてもネガティブな思考になってしまうので、その思考を取り除くためにも、今はやはり結果が求められる。
戦い方を変えて結果が出るような甘い世界ではないので、今のやり方をブレずに続け、その上で一つ一つのパス精度を上げていくことが大事である。FC東京戦のようにビルドアップの一瞬のミスで1点を失うこともあるので、ワンプレーを大切にしていかなければいけない。
5月連戦は体調管理に気を付けて
5月11日のアウェー川崎戦を皮切りに、2週間で5試合を戦う過密日程となる。北海道の5月と本州の5月というのは気候が明らかに違うので、体調管理に気を付けて何とか乗りきってほしい。筋肉疲労の回復という観点では難しいコンディションになるので、食事を含めた栄養管理や睡眠、またアウェーゲームにおいてはホテルの過ごし方も大事だ。
泥くさくてもいいから勝ち点3を
一方で、試合が立て続けにあると気持ちは切れないので、戦う姿勢を出すという面ではプラスに働く。川崎のような攻撃的なサッカーをしてくるチームとの試合では、いいゲームができている印象があるので、泥くさくてもいいから勝ち点3を取ることだけにフォーカスを当てて、5連戦の初戦を勝利で飾ってほしい。