高校野球
2024/05/09 19:10

札幌新川の2年生エース・杉原が公式戦初の完投勝利「自分でもびっくり」

2失点完投勝利を挙げた札幌新川・杉原投手=撮影・十島功

■春季全道高校野球札幌支部(5月9日、札幌円山球場)
▽1回戦 札幌新川4-2札幌丘珠


 公式戦初完投勝利! 札幌新川の杉原遥陽(はるひ)投手(2年)が、8安打を浴びながらも2失点にまとめる粘りの投球で1試合を投げ切った。昨年の秋季大会でも背番号1を背負い、恵庭北との準決勝で先発したが、2回5失点でKO。悔しい思いを糧にオフに練習を積み、公式戦初完投という結果で〝リベンジ〟に成功した。2年ぶりの秋全道へ、一皮むけた2年生エースが右腕を振る。

昨秋支部予選の悔しさ糧に

 持ち前の制球力で丁寧に低めを突いた。2点リードの九回2死一、三塁。長打を許せば同点になる場面だったが、最後の打者を中飛に仕留めると、右拳を握って笑顔を見せた。うれしい公式戦初完投勝利に「練習試合でも9回を投げた試合は数少なかったので、自分でもびっくりしてます」と笑顔を見せた。

立ち上がりに硬さ 四回以降の修正が奏功

 今年初の公式戦初戦ということもあり、立ち上がりは硬さが見られた。浮いた球を捉えられ、三回までに2失点。一回に直球を捉えられたことから配球が変化球に偏っていたが、四回以降は「真っすぐを中心に、とりあえず低めに」と修正を図り、功を奏した。四回から六回まで打者9人で終わらせるなど、テンポのいい投球で流れに乗った。七回は1死三塁のピンチを背負ったが、後続を三振、中飛に打ち取り無失点でしのいだ。河崎淳監督(59)は「途中どうなるかと思ったんですけど立ち直ったので、良かったと思います」と2年生右腕の粘投に目を細めた。

投球の幅が広がった要因は

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