高校野球
室蘭栄が昨年2季連続道大会準Vの北海道栄を撃破! 幻のノーノー投手・今谷が投打で波乱を演出
■春季全道高校野球室蘭支部(5月9日、苫小牧市・とましんスタジアム)
▽2回戦 室蘭栄4-3北海道栄
大会2日目は2回戦の3試合が行われた。第3試合では室蘭栄が昨年春・夏の道大会で準優勝していた北海道栄に逆転勝利を収めた。波乱の立役者は、投打にわたる活躍を見せた今谷豪(3年)だ。
室蘭栄の1点リードで迎えた九回表。2死二、三塁と、一打出れば逆転という場面だったが、今谷は最後まで強気の姿勢を崩さなかった。「自分の中では結構焦っていたんですけど、まだ勝っていたので。強い気持ち、自分で抑えるという気持ちだけで最後まで投げ切りました」。最後の打者を二ゴロに打ち取り、同校として公式戦初となる北海道栄からの勝利を達成。試合終了の瞬間、三塁側の応援団は大いに沸いた。
ピンチの九回乗り切り三塁側応援団大喜び
甲子園出場経験もある強豪相手に、堂々の投球を見せた。前日8日の浦河との1回戦では152球の9回完投。連投で迎える一戦となったが「格上の相手だったので、チャレンジャーの気持ちで、夏につながるように楽しむことを、みんなで考えてやりました」と、ポジティブシンキングでマウンドへと向かった。
初回こそ四球で出した走者をエラーで返してしまい1点失ったが、「去年の夏とか秋は(打たれると)結構顔に出てしまい、チームの雰囲気を悪くした。一回だったので、雰囲気を良くしていかないと」と、ここから粘りの投球を披露。二回から五回までに5三振奪い、全ての回を打者3人で打ち取った。