駒大苫小牧が甲子園V1から20年後シーズン白星発進 公式戦初先発の寺田が5回ノーヒッ投
■春季全道高校野球室蘭支部(5月9日、苫小牧市・とましんスタジアム)
▽2回戦 駒大苫小牧7-0室蘭東翔 ※七回コールド
第1試合は駒大苫小牧が3投手による無安打継投を披露し、七回コールドゲームで圧勝。2004年夏の甲子園初優勝から20年という節目の年の公式戦初戦を白星で飾った。
寺田5回11K「しっかり抑えられた」
公式戦初先発の寺田七将(ななと)投手(2年)は5回を投げて、初回先頭打者からの7連続奪三振を含む、11Kをマーク。許した走者は四球の1人のみと、準完全とも言える内容で流れをつくった。「まだ抜け球が多くて、好調とは言えないですけど、しっかり抑えられたということは評価していいと思います」と、自身のピッチングに及第点に与えた。
中学時代は世田谷西リトルシニアで全国優勝
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東京都出身で、中学時代には世田谷西リトルシニアで全国大会優勝を経験した。「全国の経験をさせてもらったので、それを生かしてマウンドで強いピッチャーでありたいと思います」と、エースの座をうかがう。佐々木孝介監督(37)も「日本一を経験し、場数をしっかり踏んでいる子なので、そこまで緊張したということは無かったと思う」とマウンドでの度胸を評価する一方、「力を入れたときにボールをふかしてしまったりすることがあった。うまいチームだったら打たれるので、次に生かしてほしい」と、反省を踏まえてさらなる成長を期待する。
強力投手陣の中でもコントロールに自信
強力投手陣を擁するチームだけに、マウンドに立つには激しい競争を勝ち抜くことが必要。寺田はそのためにも「コントロールが強みなので、投手陣の中で一番コントロールが良いと言われるようになりたい」と目標を掲げている。
寺田は今大会の目標を「全道で優勝して、夏につなげられるように頑張ります」と語る。佐々木監督が主将として北海道勢初の夏の甲子園制覇を果たしてから今年で20年。再び駒大苫小牧が夏の主役へと躍り出るべく、まずは春の頂点を目指す。