■支配下選手契約締結会見(5月10日、エスコンフィールド北海道)
〝昇格祝い〟187万円のネックレスをゲット
育成3年目の日本ハムの柳川大晟投手(20)が10日、球団と支配下選手契約を結び、エスコンフィールドで会見を行った。背番号は95。同席した新庄剛志監督(52)は、26日の楽天戦(楽天モバイルパーク)、または28日の阪神戦(甲子園)での先発起用を示唆。最後には〝昇格祝い〟として187万円のネックレスをプレゼントし、大きな期待を寄せていた。一問一答は以下の通り。
―(あいさつ)
「本日、支配下登録していただきました柳川大晟です。優勝に貢献できるように頑張ります」
―今の心境は
「緊張しています」
―支配下になることを伝えられたのはいつか
「おととい(8日)の鎌ケ谷での練習後に伝えられました」
―そのときの心境
「ちょっとびっくりしたんですけど、素直にうれしかったです」
―誰に報告したか
「両親にしました」
―かけられた言葉は
「すごく喜んでくれたんですけど、ここからが勝負だとは言われました」
―一番、アピールになったポイントは
「ストレートの強さと、三振が取れるところだと思います」
―新庄監督に質問。評価したポイントは
(新庄監督)「球団としては、夏場ぐらいに支配下に上げる考えはあったと。それを聞いて、僕の判断で『いや、お願いします。柳川くんは早く(背番号を)2桁にしないと腐る』と、土下座じゃないですけど、それぐらいお願いしました。それで、10日に支配下にしましょうということになった。ちょっと待って。10日? 福島くんが投げる。福島、柳川リレーで面白くない?…(出場選手登録は)16時までいいんだよね。会見終わったらフロントに相談してみます。たぶんダメですけど(笑)」
―すぐに支配下にしたいと思った理由は
(新庄監督)「(柳川が)ファームで先発したとき、僕は表情がちょっと暗いなと思ったんですよね。だから、2桁にすることによって一気に爆発していければなと思って。予定では、26日の楽天戦で先発をさせたいと思っていたんですけど、その後の交流戦、一発目の甲子園、そこでも投げさせても面白いかな、というところも、ちょっと考えていきます。5万人の前で、投げる姿を見てみたいなと思いますけど」
―それを聞いてどう思ったか
「先発を始めたばかりで、すぐにチャンスが来ると思っていなかったのでうれしいです」
―新庄監督へ。起用法は先発かリリーフか
(新庄監督)「まずは先発です。ただこの間、金村くんが中継ぎの経験をして、中継ぎの気持ちと、ランナーがたまったときのギアの上げ方がものすごく勉強になったと思う。まずは最初に先発をさせてから、中継ぎもやって、最終的にこの子(柳川)は抑えで多分、12球団ナンバーワンになる可能性がものすごくある。その辺は楽しみなことだらけなので、ちょっとそれを考えながらやっていきたいなと思います」
―サイズ感、球の勢いに魅力があるからか
(新庄監督)「球の勢いが違うし、先発で投げさせると、回を投げないといけないということで、ちょっと緩みそうな気がするんですよ。1、2回だと、彼の素晴らしい真っすぐとフォークが生きてくるんじゃないかなと。中(リリーフ)で抑えていった方が、給料が早く上がるかなと思いました。(柳川の方を向いて)シャイなので、これから鍛えていきます」
―支配下までの道のりを振り返って
「福島が先に上がって、悔しい気持ちもあったんですけど、それで頑張れたところもありました」
―福島の活躍はどう見ていた
「単純にすごいなと思っていました」
―福島が先に上がった悔しさは原動力になったか
「そうですね。ピッチャーでは同級生の中で自分だけ育成だったので、そこで頑張らないとなと思いました」
―昇格が決まって、連絡は
「福島から連絡が来ました」
―どのように
「普通におめでとうと、来ました」
―最速は157キロ。入団時は
「最初の登板は147キロでした」
―球速を上げるために取り組んできたことは
「フォームをしっかり固めることと、一番はウエートを頑張りました」
―体重は
「体重は10キロぐらい増えました」
―肘の手術は
「高校生の時です」
―どんな手術か
「クリーニングと、ドリリングという手術です」
―良くなったか
「今はもう大丈夫です」
―高校時代は痛みがあった
「痛かったです」
―エスコンの印象は
「一回、3月に投げたんですけど、そのときは全然ダメだったので、次は良いピッチングをしたいなと思っています」
―北海道は寒くないか
「今は寒くないです。きのうは寒かったです」
―きのう来たのか
「きのうの夜、来ました」
―変化球の種類は
「カットボールとフォークです」
―自信があるのは
「どっちも同じぐらいです」
―1軍で話を聞いてみたい人は
「今は先発をしているので、先発で投げない日のこととか、準備の仕方とか、先発ローテを回っている人たちに聞いてみたいです」
―支配下に決まった後、新庄監督からはどんな声をかけられたか
「(話したのは)今、初めてです」
―監督から将来は中継ぎ、抑えという話も
「去年まではずっと自分も後ろで投げたいと思っていたので、そんなにこだわりはないです」
―楽天戦か甲子園で先発という話も。どちらで投げたいか
「甲子園に行ったことがないので、甲子園で投げたい気持ちはあります」
―1軍で思い描く姿は
「まずは先発ということだったので、少しでも長いイニングを投げられるように頑張ります」
―自分が1軍の戦力になるイメージは
「首位争いをしている大事な試合になると思うんですけど、少しでも自分の持ち味を出せるように頑張ります」
―将来的には、どんなピッチャーになりたいか
「ファイターズのエースになれるように頑張ります」
―北海道のファンに
「北海道だから全然知らないと思うんですけど、名前を覚えてもらえるように頑張ります」
―地元・大分にもデビューを楽しみにしている人がいる
「みんなから連絡をいただいて、応援してくださる人も多いので、活躍して恩返しできたらいいなと思います」
(新庄監督)「恒例じゃないですけど、福島くんにはスーツで、柳川くんにはこのネックレスを渡したいと思います」
―値段は
(新庄監督)「187万円とちょっと安くなっております(笑)」
―今までネックレスをしたことは
「いや、あんまりつけないです」
―新庄監督からもらったネックレスは登板のときに
「そうですね、つけます、はい」