福島蓮が〝令和の怪物〟佐々木朗希との投げ合いから大きな学び「経験が違うなと…」
■パ・リーグ7回戦 ロッテ3-6日本ハム(5月10日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの福島蓮投手(21)が10日、エスコンフィールド北海道で行われたロッテ戦に先発し、五回途中3失点でマウンドを降りた。デビューから2試合連続で好投し、つかみ取った3度目の登板機会。プロ初勝利は遠かったが、〝令和の怪物〟佐々木朗希投手(22)との投げ合いから大きな学びを得た。
最速152キロ直球中心に投球
真っ正面から力と力の勝負を挑んだ。最速152キロを計測したストレートを中心に、臆することなく強打者に立ち向かった。立ち上がりの一回は、先頭打者の岡に二塁打を浴びながらも、後続をシャットアウト。序盤3イニングは粘りながら、スコアボードに「0」を刻んだ。
制球面の課題を露呈
しかし、勢いと能力だけで乗り切れるほど、プロの世界は甘くないと自覚する。1点リードの四回は先頭を四球で歩かせ、4番・ソトに2ランを被弾。「ホームランはカウントを悪くして四球を出したくない思いから、甘くなってしまいました。前の打者も四球だったので、連続は嫌だなって。そういう状況を自分でつくってしまい力不足です」と制球面の課題を露呈し、猛省した。
福島にとって理想型といえる朗希
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チームは逆転勝利を収め、デビュー戦から3試合連続で勝ち負けは付かず。待望の白星は得られなくても、場数を踏むことで経験値は着実に蓄積されている。この試合で投げ合いを演じたのは、球界を代表する投手の1人である佐々木朗希。速球とフォークを軸に打者をねじ伏せるスタイルは、福島にとって理想型といえる。
「先頭打者への四球は、僕も相手も出していた。そこで途中まで1点で抑えられるのが、僕との違いかなと思います。走者を出してからのギアの上げ方だったり、抑える気持ち。そこは経験が違うなと感じました」
超一流と対戦した中で見えたもの
漂わせる迫力、マウンドでの息づかいを間近で体感し、超一流投手との距離感をつかんだ。3試合の登板を通して得た経験を、福島は「毎回違うチーム、いろいろな打者と対戦する中で、自分の良いところ悪いところが見えてきた」と、未来につながる財産とした。
柳川の支配下登録決まり共闘誓う
この日の試合前には、同期入団の柳川の支配下選手登録が正式発表された。3年間苦楽を共にし、切磋琢磨してきた仲間の吉報に「同級生なので、うれしいです。『おめでとう』と言いました。負けないように…は、ちょっと違う。一緒に頑張れたらなって思います」。
グッドニュースに、好投手との投げ合い…。日々、たくさんの刺激を受けながら、近未来のエース候補は成長を遂げる。