【一問一答】V打の万波中正 1番起用でスランプ脱出「きょうはここ数試合と明らかに違いました」
■パ・リーグ8回戦 ロッテ0ー3日本ハム(5月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの万波中正外野手(24)が11日、エスコンフィールド北海道で行われたロッテ戦に「1番・右翼」で先発出場。今季初のリードオフマンで2本の適時打を放ち、新庄監督の起用に応えた。スランプ脱出のきっかけを得た若き大砲が、上昇カーブを描いていく。試合後の一問一答は以下の通り。
ー出場6試合ぶりの打点
「久しぶりですね。マジで。良かったです。やっぱり、打つっていいなって思います」
ー1番起用は
「ちょっと自分でも(1番が)あるんじゃないかな?っていう気がしてました。全く知らなかったけど、きょうスタメンが発表された時に1番だったので、すごい偶然だなって。何て言うんだろう。(首脳陣の思惑と)タイミングが一致することは、なかなかないので。今年は1番を打ってないのに、僕がなぜそう思ったか分からないけど、あるんじゃないかなと思ってました。実際に1番だったので、気持ちがもう一個入った感じがしました」
ー1番起用があると思ったのは、自分の調子が要因か
「ボスはたまに、調子が良くない選手を1番にする。そういう采配だと思うので、それが自分にとっては、あしたなんじゃないかな?っていうところで。もしかしたらと思っていました」
ー試合前に監督が、打撃が小さくなっていると話していた
「僕も試合前の練習で言われました。全部ホームランを打ちにいくぐらいのつもりで、思い切り振ってと言われました」
ーフォームを戻したか
「戻しましたね。フォーム自体を変えたというより、構えた時の手の位置が、どこがしっくりくるかなって探りました。構えから、うまくいってなくて、しっくりこないのが続いていたので。継続してやってきたことが大事だなと思って、きのうの試合が終わってから打撃練習をしながら反省して、きょうに臨みました」
ー打席内でも強く振っていく気持ちだったか
「きょうは手を出していく意識はありました。きのうの試合もそういう意識だったけど、結果としてなかなかうまくいかなかった。きょうは良い結果になりました」
ー1本目の適時打は、二塁を回って天井を見上げた
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「素直にうれしかったですね。展開的にも良いタイムリーだったと思うし、自分としてもホッとする一本でした。(シーズンの)30試合目ぐらいでホッとするのもアレですけど、毎日常に目の前の一試合という気持ちでやっているので、うれしかったですね」
ーきのうの試合後は帰るのが遅かった
「マシン相手にずっとバッティングをしてました。フォームについて考えたり確認したかったこともあるけど、一番は気持ちがモヤモヤしていたから。打って発散したかったです」
ーナイター後のデーゲームにもかかわらず
「そんなに長く寝ない方なので、そこは問題ないです。体の調子はずっと良いので、そこは(練習を)やるべきだなと思いました」
ー試合前に新庄監督と話をして、初回の打席に入る時に心境の変化はあったか
「思い切りいこうと自分でも思っていたけど、監督の立場からあらためて言われることで背中を押されました。悪い打席内容を引きずっていたので。今年は今まで悪かった指標も上げたいと思っていた中で、どうしても手を出しづらくなっていた。一回、そういう気持ちを置くつもりでいきました」
ー打った後や試合後に監督と話はしたか
「最後の円陣、一丁締めの時に『ナイスバッティング、良かったね』と声をかけてもらいました。心配かけているな~と思いました。まだまだシーズンは長いので、長い不調がないようにしたい。きょう2本打っただけで(スランプを)抜け出したとは思ってない。良い投手はいくらでもいるので、そこに向かって、また一個一個やっていくしかない」
ー調子を上げていくきっかけになりそうか
「そうですね。きょうはここ数試合と明らかに違いましたし、久しぶりにしっかり捉えたツーベースも出たので、それはきっかけにしたい。きっかけになってくれることを願ってます」
ー少し前にリフレッシュも兼ねてスタメンから外れた試合があった。どう受け止めていた
「あれはめちゃめちゃ悔しかったです。今年、いろいろな目標がありますけど、全試合出るっていうのは自分の中で一番目指していたところだったので。 調子が悪くて結果を出せなかったので、仕方ないと思うけど、悔しさはありました。かなり落ち込みました。でも今となったら、そういうのもすごく大事にしなきゃいけない気持ちかなと思う。143試合(出場)がなくなったっていうのは、すごい悔しかった。あの日は、最近の中で一番悔しい一日だなって思っています」