《川崎戦後》選手たちには自信を失ってほしくない。今の状況にあるのは監督の責任
■J1第13節 川崎3-0札幌(5月11日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
―試合を振り返って
今の置かれているチームの状況の中で、0-3というスコアで敗れ、この会見の場で何かをお話しするというのは簡単なことではない。もちろん私は札幌の監督だが、できるだけ客観的に私がこの試合をどう見たのかを話したい。前半、非常にいい入りができて、自分たちがゲームの主導権を握れていた。相手になかなかチャンスらしいチャンスを与えない中でゲームを進めることができた。その中で立ち上がり、前半20分ぐらいまでにあったチャンスで1点、2点決めていれば、試合はまた違った展開になったと思う。 逆に少ないチャンスをものにしたのが川崎だった。我々、札幌にはないものがあったのがきょうの川崎だった。1点目はペナルティーエリアの中にボールが収まって、そこからターンされてからのシュート。2点目はペナルティーエリアに再び起点をつくられて、そこに何人かいたところで置いていかれた選手がいて失点した。3点目はスペースに流れたボールに対して、ペナルティーエリア内でファウルをしてPK。1点目や2点目のシーンに関しても、我々は気を付けなければという話はゲーム前にしていた。そういった気を付けないといけない場面でやられたのは非常に悔しい。
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ただ、前半に関しては狙いとするサッカーはできていたし、決して0-3でリードされる展開ではなかった。後半は本来であれば4点目、5点目、6点目の失点をしてもおかしくない試合の展開だったと思う。やはり川崎というチームは、リードが大きくなれば余裕を持って質の高い選手たちが得点を狙いにくる。我々が得点を奪いたい思いが強くなる中で、相手のカウンターを受けて4点目の失点をする、5点目の失点をする展開になってもおかしくなかった。
選手たちはしっかりと試合をコントロールしながら、リスクを負って攻めるということをしながら、崩れることなく最後まで規律を持ちながら自分たちの狙いとする戦いを見せてくれた。後半も得点になってもおかしくないチャンスを何回もつくれていたし、後半の入りの早い時間に1点を取れていれば、試合もまた違った展開になったと思う。
川崎も選手を入れ替えて、我々の圧を受けながらもカウンターを狙う、得点を奪いに行くというのを狙っていたと思うが、選手たちはよくそこを我慢しながらゲームを進めていってくれたし、しっかりと相手の攻撃にプレッシングしながら、相手のボールを奪って自分たちが得点を奪いに行くところはしっかり見せてくれていた。
0-3という結果で敗れたが、私自身は選手たちがよく戦ってくれたと思っているし、敗れたという結果、今最下位にいる結果に対して、監督である私にもちろん責任はある。本当によく戦ってくれた選手を褒めてあげたいし、結果に対する責任は常に監督にある。その責任は私に向ければいい。選手たちは自分たちのやっていることで自信を失ってほしくないし、しっかりと前を向いて次に向かっていく、ファイティングポーズをしっかり取ってほしい。もう一度言うが、結果、今の状況にあるのは監督の責任。監督は常に結果に対して責任がある。