ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》信は力なり どこぞのスポ根ドラマのようではあるが…
■パ・リーグ8回戦 ロッテ0-3日本ハム(5月11日、エスコンフィールド北海道)
打順変更の万波が2安打2打点 ベンチの采配ズバリ
ベンチの決断が素晴らしかった。今季初めて万波を1番に置いた。調子が悪い選手の打順を下げたり、2軍に落としたりするのは簡単だ。それを今回、上げた。結果として決勝打を含む2安打2打点。調子自体も上げることになった。
取り戻した積極性 見事に変わった意識
これまでポイントゲッターだった万波。役割はリードオフマンに変わった。切り込み隊長に必要なのは積極性。結果が出ない時、後手後手に回っているように見えたのだろう。見事に意識を変えることができ、その期待に大いに応えた万波。最高の采配だった。
まるで隙がなかった加藤貴 頭の整理整頓も見事
さて、加藤貴だ。まるで隙がなかった。テンポの良い投球リズムが持ち味なのだが、まさに本領発揮。バッターに考える時間を与えなかった。逆に本人は頭の整理整頓ができており、七回2死からの2連打に、まったく動じる気配はなかった。
7回79球で無失点 完投ペースの中で降板
また1つ次のステージへと進むことができた。7回79球で3安打無失点。完投ペースであるにもかかわらず、ベンチはスパッと降板させた。いろんな原因が考えられる。今後、ローテーションの前倒しがあるのかもしれない。球数に表れない疲れが見えたのかもしれない。