加藤貴之が持ち味発揮 7回無失点で2勝目 今年の〝チョコレートルーティン〟は
■パ・リーグ8回戦 ロッテ0ー3日本ハム(5月11日、エスコンフィールド北海道)
自身3試合ぶりの白星 「チームが勝てたのが良かった」
日本ハムの加藤貴之投手(31)が11日、ロッテ戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、7回3安打無失点。テンポの良いピッチングで、今季2勝目を挙げた。
4月21日の同戦(同)以来3試合ぶりの白星をマーク。「チームが勝てたのが本当に良かったですし、本当、僕自身も点を取ってもらって打たれることが多かったので、そこに関しては良かったと思います」と胸をなでおろした。
五回までノーヒット ピンチにも動じず
ポーカーフェースを貫き、ロッテ打線を五回までノーヒットに封じた。六回1死から友杉に左前打を浴びたが、「そこは全然、意識していないです」と動じず。表情を変えることなく、続く岡、藤岡をともに中飛に打ち取った。
理想のフォームでロッテ打線を手玉
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今季7度目の先発マウンドで、追い求めていた投球フォームにたどり着いた。「本当しっくりきたというか、感覚が一番良かったかなと思います」とニッコリ。「練習でそんな大して修正していないんですけど…。自分の感覚でしか分からないですけど、無駄な力なく投げられているかなと思います」と大きな手応えを得た。
余力を残して降板 長丁場を見据えた措置
前回4日のオリックス戦が中5日での登板だったこともあり、疲労を考慮して7回79球で交代した。燃えるような闘争心を内に秘め、「投げたい気持ちはありますけど、長いシーズンなのでしっかり次に向けて、いい準備をしようかなと思います」と先を見据えた。
胸に秘めるファイターズ愛 大黒柱としての自覚も
昨オフ、国内フリーエージェント(FA)権を取得しながら残留を表明。ファイターズのために、力を尽くすことを決めた。開幕投手を務めた後輩の伊藤には、シーズン前に「今年、開幕いってくれてありがとう」と声かけ。先発陣の柱として自覚をにじませ、開幕からローテーションを守ってきた。
仲間を思う気持ちは人一倍
おととしから本拠地での試合時には、松本剛にチョコレートをプレゼントするのが日課だった。「剛以外にあげていない。片思いです」と語っていたが、今年は大盤振る舞いしている。
松本剛によると「最近はもらっていないというか、みんなにあげている。大きい袋を買ってきています」。大袋タイプを購入し、チームメートに配っているという。
一見ひょうひょうとしたキャラクターの左腕は、仲間思いの熱い男でもあった。