札幌FW大森真吾 磐田戦で不名誉記録に終止符を打つ FW登録選手に開幕13試合得点なし
■5月13日、札幌ドームサブグラウンド
今季FW第1号へ意欲
北海道コンサドーレ札幌は午前練習を実施。過密日程を考慮し、11日のアウェー川崎戦(0●3)で長時間プレーした選手や、12日の練習試合に出場した選手はボール回しなど軽めのメニューを行った。それ以外の選手はパス練習などで、15日のホーム磐田戦(札幌ドーム)に向けて調整した。
開幕から得点力不足に頭を悩ませる札幌。FW登録選手の無得点試合が続いている。その不名誉な記録にストップをかけようと、着実にコンディションを上げてきているFW大森真吾(23)が得点への強い執着を見せている。
4月13日の新潟戦で負傷 リーグ6試合ぶりの出場へ
大森は4月13日のアウェー新潟戦(1△1)で左ハムストリングを負傷。軽度の肉離れだった。一時は別メニュー調整を行っていたが、約2週間で全体練習に完全合流すると、以降は再発することなく順調にトレーニングを消化している。
札幌大谷高との練習試合で実戦復帰
試合勘を課題に挙げる。前日12日に行われた札幌大谷高との練習試合(0△0)に40分間フル出場。新潟戦以来となる実戦復帰を果たした。
「久しぶりにフルコートでやれて楽しかった」と語る一方で「でも点を決められなかったので、そこはやっぱり決めないと。どんな相手にせよ点を取ることは大事なので、そういったところの感覚を研ぎ澄ましてやっていきたい」と復帰初戦を総括。ゴールという結果への執着心をのぞかせた。
深刻な得点力不足 完封負けは今季3度
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現在の札幌の総得点は、リーグワーストタイの11。前節の川崎戦でもチャンスは生み出すものの、ボールを相手ゴールに叩き込むことができないまま今季3度目の完封負けを喫した。
特に深刻なのがFW陣の不調で、開幕から13試合が経過して、J1クラブで唯一FW登録選手に得点が生まれていない。
不名誉記録ストップへ気合十分 「狙っていきたい」
クラブ史をひもとくと、過去のシーズンでFW登録選手に最も遅くゴールが生まれたのは2002年と12年の開幕7試合目。今季はその数字をすでに大きく上回っており、フィニッシャーの不在が最下位低迷の要因の一つとなってしまっている。
そんな悔しい記録に大森は「もちろんゴールを狙っていきたいですし、チャンスをもらったらやるだけです」。磐田戦で自らストップをかけようと強く意気込んでいる。
悔恨の新潟戦 イエロー2枚で退場
肉離れを負った新潟戦ではイエローカード2枚で後半30分に退場した。「たぶん僕が退場しなければ勝てたと思う。本当にもったいないし、迷惑をかけた」と自責の念を口にする。
その後もチームはリーグ3試合連続のドロー。相手と互角以上の戦いを繰り広げながらも、なかなか勝利という結果に結びつけられないでいる。そして直近2試合で連敗を喫するなど息切れ気味だ。
欲しいのは勝利の2文字
勝利で流れを好転させる。「1回勝ったら本当に変わると思いますし、チームも上向きになる。次の1勝というのは本当に大事」ときっぱり。立て直しを誓う背番号23が、磐田ゴールのネットを揺らし、浮上のきっかけとなる今季2勝目をもたらす。