高校野球
センバツ出場の北海が札幌日大高との接戦を制す 扇の要・大石が3投手を巧みにリード
■春季全道高校野球札幌支部(5月13日、札幌麻生球場)
▽Dブロック準決勝 北海3-2札幌日大高
3投手のリレーで接戦勝利 女房役が存在感
札幌日大高に競り勝った北海が代表決定戦に進出し、夏のシード権を獲得した。昨秋からエース格だった松田収司投手(2年)は右肘の負傷で今大会はベンチから外れており、この試合は3投手の継投で白星をつかんだ。再び甲子園に戻るためにも、投手陣の整備は最大の課題。1年秋から名門・北海の正捕手を務め、経験豊富な大石広那捕手(3年)が投手陣を引っ張り、バッテリーの底上げを期す。
また、北海はセンバツ甲子園枠で全道大会に出場するため、同じくDブロック準決勝で札幌清田を10-1で下した札幌国際情報が5年ぶりの春全道を決めた。
3番手の浅水が4回パーフェクト 指揮官も絶賛
1、2年生投手のリレーで逃げ切った。初戦2回戦の札幌南戦と同じく小野悠真投手(1年)が先発。3回2失点でまとめ、2番手で登板した1年生左腕の橋本宗史郎投手も2回無失点と好投した。
1年生の2投手で5回2失点の好スタートを切ると、2-2の六回から登板した浅水結翔投手(2年)のハートにも火が付いた。4回完全投球を見せ、七回の決勝点を呼び込んだ。平川敦監督(53)も「浅水の出来は抜群に良かった」と目を細めた。
頼れる先輩キャッチャー 五回には二盗を阻止
その投手リレーを完成させたのが扇の要・大石だ。年下の3投手を巧みにリードし、好投を生み出した。まだ高校に入学したばかりの小野悠と橋本には「経験もないので、試合の入り方が一番難しい。気持ちの部分は試合や練習の時から言ったりしています」
試合中も声かけやジェスチャーを欠かさず、力が発揮しやすい環境づくりを心がけている。プレーでも五回2死一塁からの二盗を刺し、1年生左腕をもり立てた。