《磐田戦前日》対戦相手がどんな相手であったとしても、今必要なのは勝利だ
■5月14日、札幌ドームサブグラウンド
―磐田戦が行われる明日15日、Jリーグは開幕から31年を迎える
われわれがこういう状況でなければ、その質問に対して少し長く答えられるが、今は状況が状況なので。明日は記念すべきJリーグの誕生日だが、残念ながらわれわれにとってはJリーグの記念すべき日をお祝いするよりも、自分たちの目の前の相手と戦っていかに勝つかの方が重要なテーマだ。
Jリーグが日本のサッカーの中にあることは、すばらしいことだと思うし、一年一年Jリーグ自体が発展していると思っている。Jリーグがあるからこそ、日本のサッカーというものが成長している。本当にすばらしいリーグだし、そのJリーグで19シーズン仕事をさせてもらっていることを、私自身非常に幸せに感じており、Jリーグを誇りに思っている。
―明日の対戦相手の磐田を率いるのは、教え子でもある横内監督。チームの印象は
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皆さんも分かっているとおり、今チームは非常に厳しい状況だ。なかなか勝てない、ゴールもできない、失点が多い。そういったいろいろなものを含めてわれわれは今の状況にいるのだろう。多く語る必要は無いと思うが、とにかくどんな相手であっても、今必要なことは勝利だ。対戦相手が磐田だろうが、その次の柏であろうが、鹿島だろうが、どんな相手であったとしても、今必要なのは勝利だ。
今置かれている状況というのは、過去のJリーグの中でも、例えば磐田も以前はブラジル代表の選手、そしてW杯で優勝したような選手がいるようなすばらしいチームであったが、一年一年戦っていく中で、うまくいかないシーズンがあって降格してしまい、なかなかJ2から抜け出せない時間が長かった。清水も非常に伝統のあるすばらしいクラブだが、やはり同じように上がって下がって、を繰り返してしまっている。そしてビッグクラブであるG大阪でさえも、何か一つ二つ歯車が狂ってしまうと、落ちてしまうことがあるのがJリーグだ。
今われわれが厳しい状況に置かれている中で、そこを何とか抜け出さなければいけないという思いが非常に強い。Jリーグの難しさというものを感じながら、何とか抜け出そう、はい上がろうとしているのが、現状だ。とにかく明日のゲームは、どんな相手であっても、われわれに必要なのは一つの勝利だ。