山崎福也が今季2度目の完投で4勝目! 伏見への誕プレは「奥さんと一緒に使えるかな?と思って…」
■パ・リーグ6回戦 西武1ー4日本ハム(5月14日、エスコンフィールド北海道)
今季最多の137球で9回1失点
日本ハムの山崎福也投手(31)が14日、エスコンフィールド北海道で行われた西武戦に先発登板。今季最多137球を投げ、9回1失点の好投で4勝目を挙げた。完投は早くも今季2度目。緩急を駆使した巧みな投球術で、相手打線を寄せ付けなかった。
締めは決め球のチェンジアップ 「自分らしい投球ができた」
涼しい顔のまま、最後までマウンドを守り抜いた。ラスト1球は宝刀・チェンジアップ。渡部のバットが空を切るのを確認すると、小さく拳を握りしめ、女房役の伏見とハイタッチを交わした。
「9回投げ抜いたことを、僕自身すごくうれしく思っています。ランナーを出してしまったケースもあったけど、慌てずに自分らしい投球ができたので良かった。(疲れは)あるけど、うれしい疲労感ですね」
新庄監督の粋な指令で気合上昇
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以心伝心。言葉はなくても、力強く背中を押されていた。新庄監督は七回のマウンドを降りた山崎に、人さし指と中指の2本を立てて合図を送った。意味するのは『ラスト2イニング』。完投を願ってのジェスチャーだ。八回を投げ終えると、今度は人さし指1本で完投指令。粋なパフォーマンスによって、さらに気持ちは高まった。
「きょうは球数も多くて正直、代わるかなと思っていたけど、本当に気合が入りました。すごく視線を感じるのでパッと見たら、監督が合図を送ってくれていた。(ベンチへ)帰るたびに指が減っていくのを見ると、テンションが上がりました。初めての監督で、楽しくやれています」
12日には女房役へのプレゼントを購入
力強くチームをけん引する〝さちとらバッテリー〟は、お互いを気遣い合う。伏見の誕生日だった12日には、自ら店舗へ足を運び、プレゼントを選んだ。
「結婚されているので、奥さんと一緒に使えるかな?と思って、でっかいブランケットにしました。ハイブランドだと思います(笑)。2日遅れで、きょう渡しました」
今季最多で5シーズンぶりの貯金「6」
相思相愛の名コンビに導かれ、チームは4連勝。貯金は5シーズンぶりに「6」まで伸びた。
「まだ5月。もっと勝って(首位の)ソフトバンクを倒さないといけない。最低でもAクラスで、もちろん優勝を目指す。そういう雰囲気をつくっていきたい」
カード初戦を担う山崎の働きが、ファイターズに良い波をもたらしてくれる。