【一問一答】2戦連続ヒーローの伏見寅威 山崎からの誕プレに「びっくりしました。そういうやつじゃないので」
■パ・リーグ6回戦 西武1ー4日本ハム(5月14日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの伏見寅威捕手(34)が「8番・捕手」で先発フル出場し、攻守で躍動した。二回2死一、二塁の好機でしぶとく右前に先制打を放つと、先発の山崎を巧みなリードでけん引し、完投勝利に導いた。試合後の一問一答は以下の通り。
―捕手として、どこに注意して試合に入ったか
「西武戦で前回(先発の山崎は)完投しているので、相手も研究してくると思いますし、そんなにうまくいかないと思っていたので、ちょっとマイナスな思考でいっていました。いけると思わず、何かあるだろうなと思いながらやっていました」
―山崎が一番良かったのはチェンジアップか
「調子自体はあんまり良くないですね」
―ヒットは打たれていた
「そうですね。あんまり調子良い日がないですね、(山崎)福也は」
―山崎は、伏見がいいところでストレートを選んでくれたと
「それは、基本的には考えているんですけど、調子自体は良くはないかな。もっと良い日があるはずです」
―制球面か
「そうですね。コントロールとか、キレとか、トータルで」
―調子が良くなくても完投できた要因は
「フォアボールが1個ですよね。それが結構、大きくて。自滅しないというところ。要所要所で投げきるところはできているんですけど、本人がどう思っているか分からないですけど、良くはない」
―山崎が、伏見に2日遅れの誕生日プレゼントをあげたと
「きょうの朝、もらいました。見てはいないです。物だけもらって。こんだけ組んでいるのに、あいつからもらったのは初めて(笑)」
―ハイブランドだと
「ハイブランドで、そこはうれしいんですけど、結構、何年も前からあいつに貢いできているのに、おめでとうもないんですよ(笑)。誰かがおめでとうって言っていて、『えっ、寅威さん、きょう誕生日なんですか?』みたいな、まあそんなやつなんで」
―プレゼントはびっくりか
「そうですね。物を何か持ってきたのはびっくりしました。そういうやつじゃないので」
―山崎は天然なのか。伏見はよく節目に周りにプレゼントしているが
「僕はそういう性格で、福也はそういう性格。それが福也なので」
―初めてプレゼントをもらった日に、良い思い出ができた
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「それは良い思い出です。これでもしダメだったら、もう一生くれないですからね。なので、いい日になりました」
―マウンドで、性格が出ていることもあるか
「まだ結構、今はいい登板が続いているのでいいですけど、良くない日も、結果的に打たれる日も、年間ではどうしても絶対にある。そういう時に自分にイライラしている姿とか、マウンド上で感情的になる姿は、福也らしいですけど。ポジティブな意味でもあります。抑えた時にガッツポーズが出る熱い部分も福也らしいですし」
―2試合続けてお立ち台に上がった
「そうですね。僕、何かそういうのが多いんですよね。でもここからたぶん、ないと思います(笑)。連続とかはあるんですけど、そこからないので、期待しないでください」
―捕手陣は全員、調子が良い。刺激し合えているか
「キャッチャーの練習をしているのは僕と田宮しかいない。2人で頑張っている感じです」
―きょうは捕手登録4人が全員スタメン。気持ちは変わるか
「きょうに関して言ったら、代われないじゃないですか。DHの田宮が捕手をやるのも、郡司が急にキャッチャーをやるのもちょっとあれなので、きょうの場合は、どんなことがあっても絶対に代われないという状況で、試合に入っています。それぐらいです。気持ちの持ちようですね」
―八回、源田に打たれて、その後はどう考えたか
「ポイントは源田だったんですけど、うまく打たれて、そこから3、4、5番と続く中で、2点リードだったので、まず長打をドカンといかれるのはダメという考えから、低めに丁寧にという考えで僕はリードして、福也もたぶん、それを分かっていたので、しっかり投げきって、あのイニングはすごい、福也の技術が出たかなと思います」
―今年の山崎はオリックス時代よりも長いイニングを投げている。成長をどう感じるか
「まず、使える球種が増えたというところと、テンポがもともと良いピッチャーだったんですけど、間合いを少し変えたりとか、武器が増えたという感じです。僕が(オリックスで)組んでいる時は、球種で言ったら2つ、3つぐらい少なかったので、その中でやりくりするとなると、六、七回で手詰まりになっている状態が多かったんですけど、今年はいろんな球種を使えるようになっているので。去年からだと思うんですけど、その流れでたぶん、手詰まりにならずに後半もしっかり攻めることができるというのが、彼の成長だと思います」
―もともとあった球種のレベルが上がった
「そうですね。一応、サインとしてはあった球なんですけど、基本的には使えなかった。本人もちょっと使えないですという感じだったんですけど、それを磨いてきた感じです」
―カットボールか
「カットも一応、昔からあったんですけど、使えなかった。カットとフォークと。いろいろ投げています」
―バッティングの状態も良い
「バッティングはもう別に、大した話ないから」
―今年、積極性が出ている
「去年も積極的だったんですけど、ただ打てなかっただけで(笑)」
―きょうの先制打は
「あれはラッキーですね。追い込まれてから、チャンスだったので、とにかく前に飛んでくれと。それがいいとこに飛んだ」
―走っている時に声が出ていた
「やっぱり気持ちですよ。落ちろ!って。気持ちが大事です」
―捕手目線で、相手にとって2死から四球2個で失点するのはダメージが大きいか
「ダメージ大きいと思いますよ。まず先制点を取られることも大きいですし、フォアボールからの失点は一番、チームも嫌がりますし、バッテリー的にもズーンと来るような感じで。なので優位に立てた感はありました」