■パ・リーグ7回戦 西武3ー12日本ハム(5月15日、エスコンフィールド北海道)
―19安打12得点
「キリの良い20(安打)打ちたかったですね」
―きょうの試合を振り返って
「あんまり何もしていないですね、僕は。もう選手が全てやってくれたので」
―いろいろ選手のことを聞きたい
「いやー、もう覚えていないね。説明できないでしょ」
―スティーブンソンが来日初の猛打賞
「開幕してから、ちょっと日本の野球に慣れず、苦労していた。一回ファームの方に行ってもらうタイミングと、上げるタイミングは正しかったと、素直に思いますね」
―何が変わったか
「気持ちじゃないですか。持っているものは素晴らしいものがあると、気づいていましたけど。やっぱりボール球に手を出すということは、気持ちに余裕がない。全部のボールを打ちにいこうとしていた。それを、ファームの方で(修正してきた)。しっかりボールを見て、自分のタイミングで打てさえすれば、きょうみたいな形でどんどんどんどんヒットが出るので、これからさらに期待します」
―(自ら口を開き)
「スティーブンは左ピッチャーからも(打った)。最初7番ぐらいでいこうかなと思ったんですけど、今の状態からしたら、左ピッチャーでもタイミング合うんじゃないかなと思って。八木さんと話しながら、1番でいきましょうかと。それでいきなりああいうヒットを打ってくれて。なかなか打てるもんじゃないですよ、(相手先発の)隅田くんから。(1軍に)上げてくるタイミングが良かったですね」
―打順が1番に上がった選手がよく打つ
「じゃあ全員、1番のつもりで打ったらいいじゃない(笑)。回の先頭打者は。そういう気持ちでいいじゃない」
―1番がキーになっている
「裏表はあるんですけど、真っさらなグラウンドに最初に先頭で立つ。やっぱり見逃し三振とかされたら、後の選手たちもズルズルズルズルいく。今は積極的にバチンと打ってくれているので、そういうところはみんなに良いイメージを付けさせてくれているとは思いますね」
―スティーブンソンは走塁でも光った。二回、一、三塁では一走で盗塁を仕掛け、三走の水野がホームイン
「ふふ…それ聞きます?(笑)。(一走のスティーブンソンは)ギャンブルスタートで、ピッチャーが動いた瞬間にスタートを切る。そのまま止まらずにセカンドに行き、サードランナーは(相手の)ファーストがセカンドに投げた瞬間に、ホームに走る作戦。それをしっかり、選手がキャンプからやってきたことを、ただただやってくれただけ」
―水野、スティーブンソンの動きは完璧か
「はい、完璧。けん制が来なかったら、ギャンブルスタートだから、二、三塁の攻撃でいける。スティービー(スティーブンソン)は足も速いし。あれ、(二塁へ)どあーって行くから、(けん制を受けた)ファーストが(慌てる)。ここもポイントなんですけど、ルーキーのファースト。村田くんは必死なので、あれは間違いなくセカンドに行きますよ。あれが(プロ)7年半の選手だったら、投げずにサードに来られている。そういうところは、僕の判断は良かったと思う」
―そこも分かった上で
「もちろん、もちろん。(相手の一塁手が)外国人だと、あの作戦はないかな。いや、必死でしょ、村田くんは。それは行きますよ」
―水野はプロ初本塁打
「ね! 彼、パンチ力があるのでね。俺、第1号と知らなくて。結構ずっと、ファームの試合を見ているからかな。ホームランをいっぱい打っているイメージがあって。なんとか(記念の)ボールが、水野くんの元に渡ればうれしいですね」
―キャンプからずっとアピールを続けてきて、いい活躍を見せている
「いや、実はキャンプの最後に水野くんを呼んで、今のレギュラーは万波くんと水野くんだよと、2人には伝えていましたね」
―その時の水野の反応は
「目が飛び出そうなくらい、びっくりしていました(笑)」
―途中出場の選手たちが活躍した
「急に出て、なかなか打てるものじゃないんですけど、やっぱりアピールをする気持ちが、あの集中力につながって、いい結果につながっていると思う。あと、僕がちょっときょう感動したのは七回。五十幡くんがヒットを打って、ファーストランナーで、点差が開いていたので、僕は走るなというサインを出していたんです。でも五十幡くんは常に盗塁をする意識で、一球一球集中してスタートを切っていた。その姿を見たら、本当に選手たちはもう、そういう隙のないプレーをいつも心がけて成長しているんだって、感動しましたね」
―2死から点が取れる
「取れるねー。取れそうな気もするし、みんなが一人一人、必死さが伝わる。2アウトとか1アウトとか関係ない感じがしますね。ただこういうふうな試合をした後の完封負けが、野球では〝あるある〟。どんな方法でも1点取りにいこうかな。グワチョ(マルティネス)にスクイズさせても(笑)」
―選手同士で相乗効果が生まれている
「みんな、チャンスはあると思っていると思いますよ。五十幡くんにしても、スティービーは帰ってきましたけど、俺は結構、バッティング練習の内容で、調子良くてもパンって代えるし。きょうは石井くんが2本、いい感じで打ちましたけど、競争というところでは、千葉では上川畑くんをセカンドで使うし、たまに中島くんもスタメンで使うし。やっぱり競争するチームは強いと思うから。でもあんまり打順は、そこまで替えていないじゃないですか」
―本拠地エスコンで強い。要因は
「守備力はもちろんですけど、打つ方もね。エスコンのご飯が良いのかな(笑)。それはちょっと、選手に聞いた方がいい」
―四回の守備で、一走の佐藤龍がタッチを避けるため、大きく膨らんだが、アウトにはならなかった。どういう解釈か
「そうそう、あれは、(ボールを持っていた)セカンドが、タッチする行為をしなかったから。あれは一回、(走者に触れなくても)ポンってやっていたら、アウト。あれは、(タッチする動作をして)これだけでいい。それをやっていないから、ダメということだった。(タッチする動作を)やっていたら、やってましたよ、チェックしてくださいとは言っていますけど。でも、あそこまで(大きく離れて視界から)消えたら(タッチの動作を)やらんでしょ。環状線外回りしている(笑)。やらんでしょ、あれは。普通に野手もあそこまで大きく回ったらアウトだろうと」
―万波の打席内容が上がってきた
「きょう真っすぐを、たぶんセンターに打ちにいって、(投球が)外だったから右方向に変えたのか、普通に振ってライトに持っていったのか、これはえらい違い。もしセンターに打ちにいって、アウトコースだから右に引っ張る打ち方をしていたら、もう完璧です。それ聞いてみてください。郡司くんはたぶん、アウトコースの変化球を向こう(右方向)に持っていきましたけどね」
―1人、元気のない選手がいる
「ジェイ(野村)。うーん。今はちょっと、僕に言わせないでください。いろいろ考えます。1番?(笑)。はやっちゃうね」
―先発の北山は
「良くないね。良くない。6点取ってからの。ローテーションで今、回っていますけど、3回も4回もチャンスはないですよ。ピリッとしないと」
―チームは5連勝で貯金「7」
「この前に言った、貯金11というところは目指していく。このまま連勝を重ねて、11まで持っていけたら、交流戦にいい形で入れるので、やっていきます」