【一問一答】郡司裕也 ブルペンカメラ破壊弾に「(弁償代の)30万でホームラン1本打てるなら、いくらでも払います」
■パ・リーグ7回戦 西武3ー12日本ハム(5月15日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が「3番・三塁」で先発し、4点リードの三回に4号2ランを放った。右翼ブルペンに飛び込んだ打球は、約30万円のカメラを直撃し、破壊。弁償の可能性は低いが「給料から引かれていないか心配です」と笑った。この日でシーズン20打点に乗せ、本塁打とともにキャリアハイを更新。好調のチームをけん引している。ヒーローインタビューと試合後の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―本塁打の打席。どんな思いだったか
「1打席目にまんちゅー(万波)に負担をかけてしまったので、絶対に打ってやろうと思って打席に入りました」
―ライトのブルペンに入った
「うわさによると、ブルペンのカメラを破壊してしまったようなんですけど。あと、聞いた話では30万ほどすると。ちょっと給料から引かれていないか心配ですね」
―それは打った後すぐに聞かされたのか
「ベンチに帰ったら、すぐみんなから、『おまえ、あれ30万だぞ』と言われまして、いや、おめでとうが先だろうと思いましたけど」
―ビジョンに映っている
「すみません、弁償します」
―本塁打、打点ともにキャリアハイ
「キャリアハイですけど、まだまだ足りないと思っているので、ここからどんどん積み重ねられたらと思います」
―平日のデーゲームで、課外授業の子どもたちがいた
「課外授業で野球の試合を見られるのは最高だと思うんですけど、あしたから通常授業に戻ると思うので、頑張っていただきたいと思います」
―今後へ向けて
「今、5連勝していますけど、勝ってカブトの緒を締めろじゃないですけど、もう一回、気を引き締めて、あさってから千葉に行ってくるので、勝って帰ってきます」
【試合後の一問一答】
―ホームランの感想は
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「1打席目は(好機で打てず)ちょっとやらかしたので、(本塁打が)出て良かったです」
―4本目はキャリアハイ
「いや、今までのキャリアが大したことなかっただけです。こんなのでキャリアハイは、ちょっとまだまだですね」
―外角高めを打った。コツがあるのか
「コツは特にないですけど、隅田くんに対して相性がめちゃめちゃ悪かったので、もう割り切って、外寄りのストレートだけ狙って打ちにいきました」
―結局、カメラはどうなったか
「どうなったんですか?」
―何か言われたりは
「いや、何も。ベンチに帰ったら『おまえ、カメラ壊してたぞ。あれ30万するぞ』と言われまして。いや、球団でどうにかしてくださいと。僕の知ったことじゃないですから」
―小村社長は冗談で、給料から天引きしておくわと言っていた
「でも、30万でホームラン1本打てるなら、いくらでも払いますよ。その分、返ってきますから」
―打てない試合では、フラストレーションがたまるか
「フラストレーションは別に、そんなにたまる方ではないです。チームも勝っていますし。自分が打てなくてもチームが勝ったら、チームが勝ったしいいやと割り切るタイプなので。そこは大丈夫です」
―四回、満塁で難しいバックホーム(フォースアウト)も決めた
「あー、あれ、難しかったですね。田宮がすごいランナーとかぶって立っていたので、僕の方がずらして投げたら、あいつがうまく捕ってくれましたね」
―毎日、試合に出ている。良い経験になっているか
「そうですね。でも、まさかサードでこんなに出続けるとは思っていなかったですけど。手応えも感じながら、でも3番でサードである以上、数字もまだまだだと思うので、もっともっとという感じですかね」
―試合前にはバント練習をしている。日々のルーティンで大切にしていることは
「きのうの試合で、僕も大事な場面でバントがあるぞと分かりましたし、サードの守備も最初は目をつぶってくれていた部分があったと思いますけど、どんどん練習していかないといけないので。打つのは大前提ですけど、そういう細かいとこもやっていかないとなと思っています」
―サードを守る自覚が芽生えた
「正直、最初はエラーをしても、何とも思っていなかったんです。でも最近はエラーをすると、もっとやらなきゃなと思いますし、ピッチャーにも申し訳ないですし、チームにも申し訳ない。そんな自分に驚いていますけど、だんだんサードっぽいメンタルになってきたのかなと思いますね」
―捕手への思いは
「まあこの際、逆にサードのレギュラーをつかんで離さない、でいきたいなという思いがある。でも、キャッチャーができるところは僕の強みでもあるので、消さずにいきたいなと思います」