選抜枠で出場の別海が初陣初V狙う チーム底上げのために掲げたテーマと思わぬ困難【春季全道抽選】
1回戦は札幌国際情報と公立対決
春季全道高校野球大会(5月22日開幕、札幌円山)の組み合わせ抽選会が5月17日に札幌市内で行われた。今春の選抜甲子園に出場し、春季全道は初出場となる別海は、大会第1日の第2試合で昨秋全道8強の札幌国際情報と公立校対決となることが決まった。
昨秋の全道ベスト4を超える
日本最東端の甲子園出場校が、今度は全道の頂点に狙いを定めた。昨秋、札幌ドームで初開催された全道大会で記念すべき「ドーム1号弾」をかっ飛ばした中道航太郎主将(3年)は、「目の前の初戦を勝てるように頑張りたい。秋は全道ベスト4だったので、やっぱりそれを超えるように」と意気込んだ。
支部開催中に新型コロナ7人感染
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思わぬ〝敵〟に苦戦を強いられた。選抜枠での出場が決まっていたが、「支部で負けて全道に行くのはやっぱりかっこ悪い。自分たちとしても、優勝して全道に行きたかった」。ところが釧根支部の開催中にメンバー7人が新型コロナに感染。準決勝と決勝はベストメンバーを組めない中、3試合を何とか勝ち切った。選手は順調に回復し、全道開幕前の18日には全員が揃う予定だ。
エース境以外の投手が出てきて
島影隆啓監督(42)は支部予選にあるテーマを持って挑んでいた。昨秋の全道大会や甲子園ではエースの境暖貴投手(3年)がほぼ1人で投げきっており、「何とか境以外のピッチャーが出てきてほしい思いがあったので、それを一番に考えた。支部で4人投げられて経験を積めた」。本番の夏に向け、2番手以降のメドが立ち、投手陣に厚みが加わった。
苦戦を勝ち切れたのが大きな成果
中道主将も成長を感じ取っている。「本来だったら負けるような試合もあったんですけど、その中でチームで踏ん張って勝てたのは良かった。初戦の釧路湖陵は打撃が良くて、初回に点を取られた時にちょっとやばいかなと思ったけど、そこから巻き返して、 あの試合を勝ち切れたのはチームとしても大きい成果」。苦しい試合を乗り切り、さらにたくましさを増した別海が、春の円山に再び嵐を巻き起こす。
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