開幕カードは3年連続出場の〝日本最北端〟稚内大谷と選手宣誓する遠軽が対決【春季全道抽選】
札幌市内で抽選会
春季全道高校野球大会(5月22日開幕、札幌円山)の組み合わせ抽選会が5月17日に札幌市内で行われ、開幕カードは3年連続出場の稚内大谷と、選手宣誓を引き当てた遠軽が対戦することが決まった。
日本最東端の別海と戦いたい
今年の選抜甲子園では21世紀枠に選出された別海が日本最東端の出場校として話題を呼んだが、今度は昨年の21世紀枠候補にも選ばれた〝日本最北端〟の稚内大谷が存在感を示す。1年秋からエースナンバーを背負う白田優斗副主将(3年)は、別海の甲子園出場には応援する気持ちもあったが、「複雑でした」と正直な感想を吐露。「春は別海も出ているので、一緒に戦いたい」。共に勝ち進めば2回戦で実現する対戦を見据えた。
北海に大敗し、冬は肉体改造へ
昨秋の全道1回戦の北海戦に先発も三回までに4失点。「そこから崩れた」と白田。最後までマウンドは譲らなかったが、0-9での七回コールドゲームだった。
細マッチョで九回でも疲れない体
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冬は完投能力と体のキレを求めてウエートに重点を置いて汗を流した。同時に脂肪燃焼に効果的なサプリを併用。体重は2キロ減の80キロも体脂肪が22%から16.9パーセントまで減少した。デッドリフトも30キロ増の150キロをクリアするなど、細マッチョ化に成功。球速は春先の練習試合で最速4キロ増の140キロに達し、士別翔雲との代表決定戦では1失点完投を果たした。「九回まで投げても、全然疲れないでいける。いい収穫だった」と胸を張った。
新球習得で新たな投球スタイル
さらに好投の要因は新球習得だ。持ち球だったスライダー、カーブ、チェンジアップに加え、カットボールとスローカーブを追加した。なかでもスローカーブは100キロ未満。「今のバッターは真っすぐ、真っすぐっていう気持ちが強い。そこでスローカーブを入れると、泳いだりして空振りを取りやすい。カウントを取りやすい」。支部大会で見えてきた新たな投球スタイルを強豪ひしめく全道で確立させる。
全道で「まず1勝。全力で挑戦」
白田がエースナンバーを背負った全道の舞台では、1年秋、2年春と秋と3大会に出場したが、全て初戦敗退。さらに入学から数えると全道では5連敗だ。「負けていい試合はない。全部自分が投げ切るつもり。自分が入って来てからまだ全道で1勝もできていないので、まず1勝。全力で挑戦したい」。負の歴史に終止符を打ち、名寄支部悲願の甲子園出場をけん引する。
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■選手宣誓を引き当てた遠軽の岡村逸斗主将(3年)
「前主将の小野泰雅さんが去年夏の北北海道大会で選手宣誓をやっているのを見ていて憧れを持っていた。自分もやってみたい気持ちがあったので、すごい幸せ。阿波監督になってから全道で1勝もできていないので、まずは1勝を確実に手に取って、そこから流れに乗って一戦必勝で勝ち進められればいい」