ドラ2進藤勇也が2軍で2号ソロ 田宮の活躍に刺激「あれ以上のプレーをしないと試合に出られない」
■イースタン・リーグ6回戦 ヤクルト1ー7日本ハム(5月17日、鎌ケ谷スタジアム)
納得の一打 同学年のヤクルト奥川から一発
日本ハムのドラフト2位ルーキー・進藤勇也捕手(22)が「9番・捕手」で先発し、二回に左翼へ2号ソロを放った。
同学年の相手先発・奥川から打った会心の一撃に「今は、どうしても力んでしまうところが自分の欠点なんですが、きょうのあの(本塁打の)打席は、うまく力が抜けていたのかな。(打撃の状態は)徐々に上がってきていると思います」と笑顔を見せた。
春季キャンプ1軍完走も オープン戦で打率.067
大学ナンバーワン捕手の称号を引っ提げ、プロの門をくぐった。しかし、最高峰の舞台は甘くなかった。春季キャンプは1軍で完走し、実戦でマスクをかぶる機会も多かったが、オープン戦は出場10試合で15打数1安打、打率.067。ハイレベルな投手たちから〝洗礼〟を浴び、開幕を前に2軍降格を告げられた。
納得の2軍降格 「うまくなりたい」
「もちろん悔しさもありましたけど、結果が出ていなかったですし、実力がまだまだだと、すごく実感しました。うまくなりたい、本当にレベルアップしたいという思いが強くなったので、いい経験になったと思います」
イースタン・リーグで研さんの日々
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イースタン・リーグでも当初は苦戦が続いたが、出場5試合目の4月2日DeNA戦で〝プロ初安打〟を放つと、徐々に状態を上向かせた。ここまで25試合に出場し、打率.276、2本塁打、8打点をマークしている。
「2軍はレベルアップできるところですし、いろんなことを試せる、経験できる場所だと思う。上を目指すために、いろいろチャレンジしないといけない。でも、2軍だから失敗をしていいわけではない。難しいんですけど、投手のこと、自分の欠点、課題、いろいろ考えながら一日一日、克服できるように意識して取り組んでいます。課題は一気に全部をやるのではなくて、一つ一つ意識して、クリアしていく。バッティング練習でも、きょうはここを意識しようとか、そういうふうに練習してきました。今は、力んでしまう課題を解消するために、引っ張りにいかず、センターから逆方向に打つ意識で、ずっと打席に入っています」
売り出し中の先輩をライバル視
目標は当然、1軍の正捕手。だからこそ、超えなければいけない存在がいる。今季、開幕から攻守でチームをけん引している1学年上の先輩、田宮だ。
「1軍の試合はもちろん見ていて、田宮選手の活躍も見ています。本当に良い刺激になっています。あれ以上のプレーをしないと、試合に出られないということ。もっと高みを目指さないといけない」。同じチームにいる以上、避けては通れないライバルに、メラメラと闘志を燃やしている。
全ては血となり肉となる 「いろんなことを追求」
プロの捕手は激務だ。新人なら味方投手とのコミュニケーション、相手打者の分析など、全てを一から学ぶ必要がある。さらに、1軍首脳陣にアピールするためには、打撃での結果も求められる。
それでも「今、ここでやっていることがゴールじゃない。上(1軍)でやりたいという思いが強いので、疲れているとか言っている場合ではない。いろいろなことを追求してやっていきたい」と力を込めた。
目指すはエスコンフィールド
今は鎌ケ谷で泥にまみれ、自分を磨く時。近い将来、エスコンフィールドで大きな花を咲かせてみせる。