親子ゲームで躍動! 〝朗希キラー〟細川凌平が値千金の同点犠飛「いそさん、大好きです!!」
■パ・リーグ10回戦 日本ハム1ー1ロッテ(5月17日、ZOZOマリンスタジアム)
プロ入り後初の先発クリーンアップで大仕事
朗希キラーの期待を背負い、大抜てきされた。日本ハムの細川凌平内野手(22)が17日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦に「5番・左翼」で先発出場。プロ入り後初のクリーンアップを担うと、七回に佐々木朗希投手(22)から値千金の同点犠飛をマークした。
売り出し中のホープは、貴重な打席を無駄にせず、貪欲に結果を追い求める。
七回無死二、三塁の絶好機 「腹をくくって自分を信じて」
〝令和の怪物〟に、臆することなく立ち向かった。郡司、マルティネスの連打が飛び出した七回。無死二、三塁で第3打席を迎えた細川は「その場面、場面でいい役割を、自分の仕事をしようと思っていた。打てのサインだったので、腹をくくって自分を信じていくことだけ考えていました」と集中力を高めた。
追い込まれながらも打点1 「最低限の仕事はできた」
スクイズ、強攻、足を絡めた作戦…。さまざまな策が想定される中で、思考を研ぎ澄ました。カウント2ー2と追い込まれても「1打席目からアプローチ的に悪い感じはなかった。前回の対戦や、その前の対戦を踏まえて対応できそうだと思っていた。仕留めることはできなかったけど、最低限の仕事はできたかな」
冷静さを失わず、きっちり外野フライを放つと、三走・五十幡が快足を飛ばして本塁に滑り込んだ。
同期入団で仲の良い〝いそほそ〟が躍動
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同期入団の2人は公私ともに仲が良く、休日には買い物やパンケーキを食べに出掛ける間柄。思い切りよいスタートで試合を振り出しに戻したスピードスターに対して、細川は「いそ(五十幡)さん、ありがとうございます! 大好きです!!」と、あふれんばかりの思いを言葉に乗せた。試合後は「いそさんだったので、あのぐらいのフライでかえることができた。本当にありがたいです」と重ねて感謝した。
佐々木と好相性 新庄監督の期待に応えた
佐々木朗希とは今季3度目の対決だった。初対戦の3月31日はマルチ安打を記録。新庄監督から剛速球への対応力と相性の良さを見込まれ、5月10日の一戦でも1番でスタメン起用されていた。
そんなボスの計らいが功を奏した。指揮官はこの日、打席数が少ない選手たちの実戦感覚を高めるため、昼間の2軍・ヤクルト戦に複数人を送り込んだ。
デーゲームの2軍戦で一発
細川はデーゲームで本塁打を放ち、状態を上げてからナイター開催のZOZOマリンに乗り込んだ。〝親子ゲーム〟で腕を磨き「打席をもらえて、ゆとりを持つことができた。ボールの見え方、感じ方もずっと悪い感じではなかったけど、より良い方向に向かってくれました」とダブルヘッダーの効果を証言した。
充実の一日 「2試合負けなしで良かった」
朝6時半の起床から2試合をこなし、延長十二回の死闘を経験した。長く、充実した一日を終え「疲れはありますけど、そんなに。まだ22歳なので。いつまででも(野球を)できます。ファームも勝ったので、きょう一日を2試合負けなしで終われて良かった(笑)」
躍動するフレッシュな力が、チームに勢いをもたらしている。