河野竜生 開幕から15試合連続無失点 14日の試合後に夫人の出産に立ち会い「僕も頑張らないと」
■パ・リーグ10回戦 日本ハム1ー1ロッテ(5月17日、ZOZOマリンスタジアム)
4番手でマウンドへ またまた無失点投球
日本ハムの河野竜生投手(25)が17日に行われたロッテ戦(ZOZOマリン)で4番手でマウンドへ。1回1安打無失点に抑え、開幕からの連続試合無失点を「15」に伸ばした。
14日に第2子となる長女が誕生。2児のパパになったばかりの左腕が、安定感抜群のピッチングを見せた。
2死から安打も後続を粘投で断った
1ー1の八回から登板。2死から内野安打で出塁を許したが、動じることはなかった。山口に10球粘られながらも二飛に打ち取り、「もう、1点勝負のところだった。四球でもヒットでもランナーをかえさなければいいかなと思っていたので、比較的気楽に投げられました」と涼しげに振り返った。
ここまで圧巻の防御率0.00&与四死球0
開幕からここまで15試合すべて無失点に抑え、与四死球はゼロ。12ホールドはパ・リーグ2位だ。圧巻の成績を残しているが「一試合一試合、必死にやっていますし、チームがいい流れでマウンドに立たせてくれている。そこまで投げた先発、リリーフ、そういう展開で投げさせてもらえる野手には感謝したいなと思います」と、おごりはない。
忘れられない感動の瞬間 デーゲーム後に駆け付けた
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感動の対面を果たし、決意も新たになった。エスコンフィールド北海道で行われた14日の西武戦後、夫人の出産に立ち会うことができた。その日は午後1時開始のデーゲーム。「試合終わって連絡が来ていたので、すぐ帰りました」。すぐさま札幌市内の病院へ駆け付けた。
22年9月に長男が誕生した際は「1人目は(病院に)行って待っていて、生まれましたという報告だった」。今回もタイミングが奇跡的に重なり、「予定よりちょっと早かったんですけど。シーズン中で(夫人を)1人にすることが多かったんですけど、頑張ってくれました。その頑張りを見て、僕も頑張らないといけないなと思っていましたし、やっぱり赤ちゃんが出てきて、特別な思いというか、より責任感を持てたかなと思います」
〝出張〟の多いプロ野球選手 力をもらう家族の存在
シーズン中は遠征などで、家を空けることが多い。寂しい思いをさせている家族のため、河野はマウンドで腕を振る。
「当然、1人目が生まれた時もそうでしたけど、責任感というか、家族が増えたことで、家族のために、より頑張らないといけないなと思いますし、やっぱり物心がつくくらいまでは現役でやりたいなと思う。一試合一試合、必死に投げていければと思います」
今やチームに必要不可欠なリリーバー
この日、投手陣は先発の金村が5回1失点と力投。後を継いだ6人のリリーフ陣が無失点リレーで、延長十二回の末に1ー1で引き分けた。
「僕はまだまだリリーフの中で若い方なので、年下から元気を出してコミュニケーションを取れればなと思っています」。家族を支える25歳は、今やブルペン陣の大黒柱でもある。