札幌MF荒野拓馬主将 19日アウェー柏戦で今季初連勝だ(予想スタメン付き)
■5月18日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は19日のアウェー柏戦(三協F柏、16時キックオフ)に向けて午前練習を実施。ボール回しの後、遠征メンバーは連係練習などで最終調整し、敵地に向かった。他のメンバーは札幌U-18と練習試合を行った。早期の降格圏脱出のためにも負けられない一戦。昨年同会場で得点しているMF荒野拓馬主将(31)も、今季初の連勝を決めるべく試合に臨む。
トンネル脱出「チームにとっても自信になった」
6試合勝ちなしという長いトンネルから、ようやく抜け出した前節のホーム磐田戦(1〇0)。開幕から14試合連続の先発出場を果たし、後半41分までプレーした荒野は「結果が欲しかったので、チームにとっても明るい兆し、自信になった」と、7試合ぶりにつかみ取った勝利の意義を語る。一方で、「変わらず毎試合戦っていかなければいけない。現状を打開するためにも、頑張っていきたい」と、目先の1勝に浮かれることなく、照準は柏から勝利を奪い取ることだけに向けられている。
昨年6月3日のアウェー戦は大乱戦
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今節の試合の舞台となるのは、柏のホームである三協フロンテア柏スタジアム。この地で札幌は昨年6月3日、クラブ史に残る大乱打戦を演じた。両軍共に4ゴールを奪う中、最後は後半アディショナルタイム3分にDF田中駿汰(26、現C大阪)が決勝ゴールを決めて劇的勝利を挙げた。この乱戦の幕開けとなる先制ゴールを前半10分に決めたのが荒野だった。「去年は僕がゴールを決めてから、すごく大荒れな試合になった」と、当時を回顧する。
「Das ist Sapporo!」から1年
去年の試合後、「Das ist Sapporo!(これが札幌だ!)」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が誇らしげに語った一戦から1年。指揮官も現状をリアルに捉えて、「われわれには勝利が必要だ」と勝利を最優先する姿勢を打ち出せば、キャプテンもまた「安定した試合ができるようにしっかり攻めきって、(磐田戦に続いて)またゼロに抑えて勝ちたい」と、チーム一丸となって、ただ勝ち点3を追い求める。
降格圏から残留圏に近づくために
現在残留圏に位置している16位磐田、17位鳥栖の勝ち点はいずれも14。勝ち点11の札幌は、得失点差に開きがあるため順位の逆転こそ難しいものの、柏戦に勝てば一気に残留圏に接近する可能性もある。「大事な試合。残留争いしている中なので、負けないように頑張る」。序盤戦で勝てない苦しさを味わった新キャプテンがその経験をバネに、リーグ中盤戦を札幌の反撃の舞台とするためにチームをけん引する。