加藤貴之 打球が右足に直撃も力投 「痛みはないです。問題ないです」 早い回の降板に悔しさにじませる
■パ・リーグ11回戦 日本ハム4ー6ロッテ(5月18日、ZOZOマリンスタジアム)
一回にいきなりのアクシデントも続投
日本ハムの加藤貴之投手(31)が18日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦に先発し、六回途中9安打3失点。初回に打球が右足に直撃するアクシデントもありながら、表情を変えることなく淡々と腕を振った。
粘投も本調子にはほど遠い内容
味方打線が4点を先取してくれた直後の一回。無死一塁から岡の打球が、右足の側面付近を直撃した。いったんベンチに戻って治療を受け、再びマウンドへ。記録は内野安打となり、無死一、二塁とピンチは広がったが、中軸をきっちり抑えた。
痛みをこらえながらのピッチング。大量援護をもらいながら、なかなかリズムに乗れなかった。二回に1点を失い、五回には2点目を献上。六回には先頭の石川慎に1点差に詰め寄られる左越えソロを浴び、1死を奪ったところで交代となった。
打球直撃の右足 影響なしを強調
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試合後は「先制点をもらって、いい流れでいけたと思うんですけど、そこで自分が(ロッテの)流れを止められなかったので、こういう試合になってしまった。そこはしっかり反省します」
右足の状態については「大丈夫です。痛みはないです。問題ないです」と言い切り、投球に影響がなかったか問われると「特に問題ないです」と語気を強めた。
チームの連勝ストップ 自身の3勝目もお預け
チームの連勝は「5」で止まり、自身は六回途中80球で降板。人一倍、責任感が強く、長いイニングを投げることにこだわる左腕は「ほんとそこは仕方ないと思います。信頼してもらえるように長いイニングを任せてもらえるように頑張ります」。悔しさをにじませ、前を向いた。
内に秘める「更なる高み」 チームとともにリスタート
普段からあまり感情は見せず、闘志は内に秘めるタイプ。グラブの内側、平裏と呼ばれる部分には「更なる高みへ」と刺しゅうが入っている。「社会人の時からです。(メーカーの人に)何か入れる?と聞かれたので入れているだけ。特に意味はないです」と、あっけらかんと口にする。
ひょうひょうと、背番号14は「更なる高み」を目指しているようだ。