高卒3年目左腕の松浦慶斗 プロ初先発で3回0封「今年は本当に気持ちがちょっと違う」
■イースタン・リーグ7回戦 ヤクルト4ー3日本ハム(5月18日、鎌ケ谷スタジアム)
最速151キロをマーク 粘投で要所を締めた
日本ハムの松浦慶斗投手(20)がプロ初先発で予定の3回を投げきり、無失点に抑えた。3安打1四球で毎回走者を背負ったが、最速151キロを計測した力強い直球を軸に4三振を奪い、決定打を許さなかった。
「3イニングと決められていたので、一球一球真剣に、気持ちを込めて投げました」
戸惑いもあったプロでの先発マウンド
大阪桐蔭高では何度も先発マウンドに上がったが、プロとアマでは勝手が違う。「プロの先発は(肩を)つくる段階から1人で、各自でアップしてという感じだったので、本当に最初は何をすればいいか分からなかった」と戸惑いもあった。
伊藤2軍投手コーチの助言で好投
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助けになったのは、伊藤2軍投手コーチからのアドバイス。「中継ぎと同じ気持ちで入って、中継ぎと同じようなアップでいいんじゃないかと言ってもらった。投げることは変わらないので、いつもと変わらずにやることが一番いい」と、普段通りのルーティンをこなし、心身の準備を整えた。好投につながり、「うまく試合に入れたかなと思います」と胸を張った。
今シーズンは勝負の年 体づくりが奏功した炎天下でのピッチング
高卒3年目の今季を「勝負の年」と位置付けている。2軍ではここまですでにキャリアハイの8試合に登板し、12回を投げて防御率1・50を誇る。
この日は炎天下の登板だったが「意外と大丈夫でした。暑さはあったんですけど、息が上がったり、肩で息をするようなことはなかったです」と、地道に取り組んできた体づくりの成果が結果に表れている。
目指すはもちろんエスコンのマウンド
旭川で育った左腕は「去年、おととしも頑張って投げていたんですけど、今年は本当に気持ちがちょっと違うのかなと思います」と力を込めた。目標とするエスコンフィールドのマウンドが、間違いなく近づいてきている。