高卒３年目の長身右腕　１０日に支配下登録されたばかり

　日本ハムの柳川大晟投手（２０）が２６日の楽天戦（楽天モバイルパーク）に先発し、１軍デビューする。２１年の育成ドラフトで３位入団し、今季が高卒３年目。２軍でのアピールが認められ、１０日に支配下昇格を果たしたばかりの逸材だ。

今季途中から先発調整　４月のＤｅＮＡ戦では筒香斬り

　直球の最速は１５７キロ。昨季はリリーフで１３試合に登板し、１５回⅔を投げて防御率１.７２の奪三振率１１.５４と高いポテンシャルを示した。

　今季は球団の意向を受けて先発に挑戦し、４月２５日の２軍ＤｅＮＡ戦でプロ初先発。筒香を１５５キロで空振り三振に斬るなど、４回１安打１失点の快投を披露し、適性を証明した。直近では１５日の同戦で自己最長の６回を投げ、４安打１失点。トップレベルの舞台に上がる準備は万端だ。

新庄監督も高評価　支配下前倒しを球団に直訴

　早くから能力の高さに注目していた新庄監督は、１０日の会見で「球団は夏場ぐらいに支配下に上げる考えだった。それを聞いて、いや、柳川くんは早く（背番号を）２桁にしないと腐るという僕の判断で、土下座じゃないですけど、それぐらいお願いした」と、右腕の支配下昇格を直談判したことを明かした。起用法については「まずは先発」と明言しつつ、「最終的には、抑えで１２球団ナンバーワンになる可能性がものすごくある」と守護神としての未来も見据えていた。

記念すべきマウンドはチームにとっても大事な一戦

　２０歳の長身が先発マウンドを託されたのは、交流戦前最後の一戦。鮮烈な初登板で、セ・リーグとの戦いに弾みをつける。