札幌FW出間思努 負傷者続出の攻撃陣救済でミシャ監督に猛アピールだ 「点を取る働きがしたい」
■5月20日、札幌ドームサブグラウンド
次戦はルヴァン杯3回戦 格下のJ3長野と激突
北海道コンサドーレ札幌は、前日19日のアウェー柏戦(1●2)に帯同しなかったメンバーで午前練習を実施。5対2のパスゲームや3対3+フリーマンでのミニゲームなどで調整した。
練習後、22日に行われるルヴァン杯3回戦・J3長野戦(長野U)に臨む選手たちは決戦の地へ移動した。
若き点取り屋 1カ月ぶりの公式戦出場へ
今季初の連勝を狙った柏戦で敗れ、依然として苦しい状況が続く。攻撃陣に負傷者が相次ぐ中で、今季、札幌U-18からトップチーム昇格を果たしたFW出間思努(18)が、約1カ月ぶりとなる公式戦の舞台でアピールを狙う。
浅野が青木が…弱り目にたたり目
出てこい、ニューヒーロー―。15試合を終えてリーグワースト2位タイの13得点と、決定力不足に悩むチームに、さらなる追い打ちをかける事態がこの1週間で続発した。15日のホーム磐田戦(1〇0)で決勝ゴールを挙げたチームトップスコアラー(3得点)のMF浅野雄也(27)が同戦終了間際に左ハムストリングを負傷(肉離れ)。さらに浅野に次ぐ2得点をマークしていたMF青木亮太(28)も、柏戦の後半14分に負傷交代。ただでさえ苦しい台所事情が、より厳しさを増すこととなった。
今こそアピールのチャンス 「結果を出したい」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
そんな状況の中で迎えるルヴァン杯で、出間は「結果を出したいです」と、ピンチをチャンスに変えて自らの名を上げようと意気込んでいる。
昨季は2種登録選手としてトップチームにも帯同した。デビュー戦となった3月のルヴァン杯・アウェー磐田戦(3〇2)。得点者が訂正変更された〝幻の決勝ゴール〟で注目を集めた。7月の天皇杯3回戦・ヴェルスパ大分戦(5〇2)では公式戦初ゴールを含む2得点をゲットした。
出番に飢える18歳 今季の公式戦出場は1試合のみ
大きな期待を受けてトップ昇格を果たした今季は、沖縄キャンプ中の練習試合2試合で計5ゴールをマーク。絶好のスタートを切ったかに思えたが、2戦目となった川崎との試合中に右ハムストリングを肉離れ。約2カ月の離脱を経験した。
けがは癒えたものの、ここまでの公式戦出場は4月17日のルヴァン杯2回戦・アウェー沼津戦(3〇1)での前半45分間のみだ。山あり谷ありのルーキーイヤーを過ごしており、これまでの日々を「まだミシャさんにアピールできていない日々」と振り返る。
過密スケジュール真っただ中 ターンオーバー必至
そんな中で迎える今回のルヴァン杯・長野戦。15日間で5試合を戦う過密日程の真っただ中だけに、大幅なターンオーバーを行うことが予想される。出間にも約1カ月ぶりに試合出場のチャンスが巡ってくる可能性が高い。
狙うはゴール奪取&チームの勝利
期待の道産子ストライカーは「一番は自分が点を取ることですけど、点に絡む働きをしたいです」。ゴールという結果でチームの1stラウンド突破に貢献できれば、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)にその存在を大きくアピールできる。この一戦を飛躍のきっかけにする。