コンサドーレ
2024/05/24 07:00

この逆境を打ち破るような選手に出てきてほしい《河合CRC竜の眼》

 

女子サッカーの〝北海道ダービー〟

 北海道リラ・コンサドーレは昨年までなでしこ2部に所属していたノルディーア北海道と6月1日に行われる北海道女子サッカーリーグ第4節(札幌市東雁来東G、午前10時キックオフ)で対戦する。〝北海道ダービー〟とも言える一戦なので、多くの方に来場していただいて女子サッカーも盛り上げてもらえれば、スポーツダイレクターとしてとてもありがたい。

連勝ならず勝ち点逃した柏戦

 北海道コンサドーレ札幌は今月19日に行われたアウェー柏戦に1-2で敗れた。同15日のホーム磐田戦(1〇0)で勝利し、今季初の連勝を狙う一戦だったが、非常にもったいない試合となってしまった。

前半はほぼノーチャンス

 前半はFW金健熙(キム・ゴンヒ)がポストプレーヤーとして体を張る場面はあったもののチームとしての動きに活発さが無く、背後を取るようなアクションも無かった。「パスをただ回しているだけ」と感じさせるような、ほぼノーチャンスと言える展開になってしまった。

失点シーンは集中力欠いた

 前半20分に相手のCKから先制点を許したが、最後に頭で押し込まれた場面では、ゴール前で相手選手が2人ぐらいフリーになってしまっていた。FW菅が完全にボールウオッチャーになっていたことが一番いけないが、全体として集中力を欠いていたと言わざるを得ない。

 失点に直結するセットプレーの場面では、何よりも隙をつくらないということが大前提となる。3月のホーム浦和戦(0●1)でもCKの場面で集中を欠いて決勝点を決められたが、絶対に自分たちからは隙を生み出さないようなチームにならないといけない。

クロスに対しては迫力をもって

 後半2分にMF駒井が同点ゴールを決めた。左サイドからクロスを上げたMF青木の出来は前半から悪くなかったが、後半に入ってさらに活性化されたように思えた。駒井もこぼれ球をよく狙っていたが、そのこぼれ球を生み出したのも金健熙が前でつぶれてくれたから。このシーンからも分かるように、改めてクロスに対して迫力をもって飛び込むというところをチームとして徹底していった方が良いと考えている。

決定機を決めきれず、青木の負傷退場も痛かった

 青木は直後の同4分にも中央へドリブルで運んでからバイタルエリアにいたMFスパチョークへ意表を突く鋭く長い縦パスを送っていた。相手の布陣のど真ん中を切り裂き、敵も味方も見ている人たちの想像をも超えるものだった。結果的にあそこの決定機で勝ち越し点を取れなかったのが大きかったし、その青木が同13分に負傷交代したのも本当に痛かった。

途中出場した家泉の役割をみんなが認識できていなければ

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