古巣と初対決の山崎福也 野手に感謝の5勝目 球宴ファン投票中間1位に戸惑いと喜びも
■パ・リーグ10回戦 オリックス4ー5日本ハム(5月21日、エスコンフィールド北海道)
二回に3点献上も粘った! ハーラートップ5勝目
日本ハムの山崎福也投手(31)が21日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に先発し、古巣との初対決に臨んだ。
二回に3点を失う苦しい展開もバッテリーを組んだ伏見寅威捕手(34)に支えられて粘り、六回途中4失点でリーグトップの5勝目をゲット。援護してくれた味方打線に感謝を口にした。
オリックス打線との初陣 「力みましたね、やっぱり」
今季8試合目の登板。昨季まで9年間在籍したオリックスと対戦する機会がようやく巡ってきた。
愛着はある。平常心でマウンドに上がろうとしたが、スイッチが入った。「力みましたね、やっぱり。意識しないようにという気持ちではあったんですけど、なんか自然と意識していたのかな、という感じです」
反省しきりの二回 四球をきっかけに3失点
登板前の段階で防御率1点台。抜群の安定感を誇ってきたが、二回につかまった。1死から四球を与えると、6番の宗から4連打を許して3失点。暗雲が立ちこめ「あの連打だけです。あそこを1本でも2本でも少なくしておけば、3点も入っていなかった。そこは反省点です」と悔やんだ。
さすがの修正能力 野手の援護には感謝
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三回以降は立て直し、辛抱強くアウトを積み重ねたが、内心、序盤の3失点は重いと受け止めていた。それでも、打線は頼もしく奮起し、逆転に成功した。
試合後は「(オリックスの先発が)エスピノーザでしたので正直、きょうはきついのかなというのはあったんですけど、あれだけ点数を取ってもらって、本当に野手に感謝ですね」と恐縮した。
脅威のオリックス打線 「嫌らしいことをしてくる」
昨季まで味方だったオリックス打線は、手ごわかった。手の内を知られているのはお互いさまだったが、どの打者も一筋縄ではいかず「嫌らしいことをしてくるな、という感じはしましたね。中嶋監督も僕の特徴を分かっている。そういう感覚はありました」と明かした。
人気と実力を兼ね備えたサウスポー 球宴ファン投票の中間発表で1位
この日、球宴のファン投票中間発表では、パ・リーグ投手部門で1位につけた。全く想像もしていなかった。
「それは(開催地が)エスコンだからですか? ちょっと初めてのことなので…」と戸惑いながらも「シンプルにうれしいです。でもなんか、いいのかなという感じはしますけど」と謙虚に喜びを表した。FAを行使してファイターズを選んだ救世主は、マウンド上でクレバーに熱く躍動し、ファンの心をがっちりとつかんでいる。