大黒柱を欠いた札幌国際情報が選抜甲子園出場の別海に競り勝つ【春季全道高校野球】
■春季全道高校野球大会(5月22日、札幌円山球場)
▽1回戦 札幌国際情報2-1別海
エースで4番の今村主将が体調不良で欠場
5年ぶり出場の札幌国際情報がエースで4番の今村壮吾主将(3年)を体調不良で欠く中、今春の選抜甲子園出場の別海に2-1で競り勝った。公式戦初出場の平田琉生(2年)は捕手が本職だったが、左翼の守備に就いた。すると六回1死二塁からは先制の適時右前打を放ち、打撃で活躍。チームは七回にも1点を奪い、1点差の勝利をものにした。勝った札幌国際情報は24日の2回戦で遠軽と対戦する。
借り物のグラブで公式戦初出場した平田が先制打
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左翼の練習を始めたのは6日前。先発出場を告げられたのは3日前だった。星槎道都大の友人に借りたグラブで守備に就いたが、七回2死二塁の場面で左翼前のゴロを後方に逸らして失点につながってしまった。「自分の課題は守備力で、それを補うためにしっかり練習もしたけど、今日はちょっとそれがなかなかうまくいかない感じだった。自分の持ち味のバッティングを生かしきれたのは、すごい良かった」と胸をなで下ろした。
チーム全員で絶対に勝つぞという雰囲気
この日はチームの大黒柱の今村主将が不在。「こんなところで終わらせるわけにはいかないっていう話で、チーム全員で絶対に勝つぞと試合に入った。3年生も2年生も、チーム全体でそういう雰囲気になって試合に臨めたので、それはすごい良かった」。
今春選抜甲子園Vの健大高崎・加藤と切磋琢磨
友人の選抜甲子園優勝に刺激を受けている。健大高崎の加藤大成内野手(2年)とは、少年野球時代に隣のチーム同士で、今も連絡を取る間柄。選抜Vを祝福するメッセージを送ったところ「ありがとう、一緒に頑張ろう」と返信があった。「率直にすごいなっていうのはあるけど、自分もちょっと負けてられない」。自らも同じ舞台に立つために、バットでチームを勝利に導く。