《長野戦後》最後まで諦めない気持ちを見せて、強い気持ちを持って戦ってくれた結果だ
■ルヴァン杯3回戦 長野1-1(PK戦3-5)札幌(5月22日、長野Uスタジアム)
―試合を振り返って
今日のゲームは厳しいゲームになるという予想は最初からしていた。長野はリーグ戦を見ても素晴らしい戦いをし、素晴らしい結果を残しているチーム。そしてルヴァン杯ではJ2の徳島、J1の京都を破って勝ち上がった。実力がなければそうした結果というのは残せない。
前半は長野がベターな戦いを見せたと思う。我々は1失点したが、その後2失点目、3失点目をしなかった。出来が悪い中でも、何とか0-1というスコアで抑えられたのは良かった。
後半に入って、我々がベターな戦いを見せた中で、少し主導権を握れるような時間帯が増えた。そういう中で何回か同点になってもおかしくないようなチャンスシーンがあったが、なかなかそれを決めきれない中でスコアはずっと0-1が続いていた。
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アディショナルタイムに入って、我々が何とか同点に追い付いたということは非常に良かったが、あの時間帯に追い付けるというのは、運があったというふうに見てもおかしくないだろう。ただ、選手が諦めずに、何とか同点に追い付きたという思いを最後まで示してプレーしてくれた。それが同点ゴールにつながった。
延長に入って、お互いにチャンスがありながら決めきれない中で、最後はPKになった。PKはどちらが勝つかという意味では、運によるところもあると思う。そういう中で今日は我々がPKを制して勝利した。選手たちが最後まで諦めない気持ちを見せて、強い気持ちを持って戦ってくれた結果だ。
できるならば両チーム勝ち上がりにしてあげたい。そういう思いはあるが、残念ながらルール上、PKで我々が勝ち上がるということになった。長野は本当にすばらしいチームだなと改めて思っている。
今日のゲームで出場したのは非常に若い選手が多い。17歳、あるいは18歳、19歳。そういった選手たちが多い中で我々は戦った。結果として勝利が得られたというのは、若い選手たちにとっては非常に大きな財産になると思っている。
彼らにはまだまだ学ばなければいけない、あるいは成長しなければいけない部分というのはたくさんあるが、ただ、こうした試合を通して彼らが成長してくれることというのは、私も指導者として非常にうれしい思いであるし、これからも努力を重ねて成長していってほしいと思っている。