高校野球
【プレーバック】春季全道高校野球1回戦 釧路江南13-1大麻 ※八回コールドゲーム(5月24日、札幌円山)
釧路江南が15安打13得点の猛攻で公立校対決を制す
8年ぶり出場の釧路江南が15安打13得点の猛攻で大麻との公立校対決を制し、2回戦に駒を進めた。
全校応援となった大麻の先発はエース高橋制央投手(3年)。釧路江南もエース佐藤勝輝投手(2年)をマウンドへ送った。
高橋制は順調に立ち上がり、二回まで無失点。すると先制したのは大麻だった。1死からその高橋制が中前打で出塁。その後、けん制悪送球の間に一気に三塁へ。次の球で松下龍捕手(3年)がスクイズを決めて先手を取った。
直後の三回は釧路江南打線が一気に爆発した。第1打席に中越え三塁打を放っていた2番・楓川瑛太捕手(2年)が2死からの左越え二塁打で好機をつくると、3番・川村悠斗一塁手(2年)、4番・高草木陽大右翼手(3年)の長短3連打で逆転に成功した。
打線の勢いは四回になってもさらに強まった。先頭の6番・宍戸瑛太三塁手(2年)の内野安打を皮切りに4安打と相手守備のミスもあり4点を追加。7-1とリードしていた八回にも大量点を奪い一気に試合を決めた。
大麻は先発の高橋制投手が四回まで持たず、3人の救援を投入したものの、釧路江南打線の勢いを封じ込めることはできなかった。
■前回出場の8年前にも1回戦を勝利している楓川卓也監督(50)
「人数が少ない中で、2年生が主力ではあるけれども、しっかりそれを支えてくれている3年生の存在が大きかった。きょうは、それが一番嬉しい」
■楓川監督の長男で、四回には中堅フェンス直撃打を放つなど3安打1打点と活躍した楓川瑛太捕手(2年)
「(2回戦の東海大札幌高には)同学年の有名な選手もいるし、1個上(の学年)はすごい人もいる。春なので、私立とやることで夏につなげられるいいものを得たい」