旭川実業を下して北海が２年連続準決勝へ

　北海がプロ注目の１５１キロ右腕を擁する旭川実業・田中稜真投手（３年）を攻略し、２年連続４強に駒を進めた。

　北海の先発は１年生ながら札幌支部初戦を任された背番号２０の右腕・小野悠真投手。旭川実業は２試合連続で西村颯汰投手（２年）。両チームともエース温存で試合が始まった。

　先制したのは北海。三回先頭の９番・中川彰左翼手（３年）の右前打など、２本の安打と四球で１死満塁の好機をつくり出すと、４番・大石広那捕手（３年）が左犠飛で三走が生還した。北海は四回にも１死二塁から、８番・小野の左前打を旭川実業の篠原光輝左翼手（３年）が捕球にもたつく間に、二走が一気に生還し追加点を挙げた。

　五回、両校のエースがマウンドに上がった。１死二塁で北海は浅水結翔投手（２年）にスイッチ。後続を討ち取りピンチを脱出した。

　その裏の頭から、旭川実業も最速１５１キロ右腕・田中稜真投手（３年）が２試合連続で途中登板。先頭に四球を許したが、後続を抑え０点で滑り出した。

　七回、旭川実業の田中がバットで魅せた。２死走者なしの第１打席。打った瞬間、それと分かるソロアーチで１点を返した。

　１点差に追い上げられた北海は、八回１死二塁の好機で、７番・長谷川駿太三塁手（３年）が田中からダメ押しの適時打を放ち２点差で最終回へ。浅水は２死一、三塁のピンチも背負ったが最後の打者を左飛に打ち取って締めくくった。

■ＧＷ中の練習試合で大敗したリベンジを果たした平川敦監督（５３）
「田中くんから１点取れたので良かったと思います。（練習試合では）打たれて負けていたので、公式戦で勝てたのは良かったです。」