【プレーバック・写真入り】J1第16節 札幌0-3鹿島(5月25日、札幌ドーム)
強力FW陣を擁する鹿島に4-4-2で挑むも3失点完敗
北海道コンサドーレ札幌は鹿島アントラーズとホームで対戦し、0-3で敗れた。互いにルヴァン杯3回戦から中2日での一戦。札幌は先発8人を入れ替え、鹿島は6人の入れ替えのみで乗り込んできた。
札幌は鹿島の強力2トップに合わせてDF岡村大八(27)、馬場晴也(22)の2CBに、MF荒野拓馬(31)、駒井善成(31)の2ボランチと4-4-2の布陣で臨んだ。しかし、強度の高い堅実なサッカーで挑んでくる鹿島に対し、なかなか主導権を握れなかった。
札幌の最初のシュートは前半33分。GK菅野孝憲(40)のロングボールに自陣方向を向きながらヘッドに行ったFW金健熙(キム・ゴンヒ、29)が後方にフリック。そこへMFスパチョーク(26)が走り込んでダイレクトでループシュートを放った。相手GKが前に出ていたために枠に入っていれば確実に得点となっていたが、ボールはわずかに右ポスト横へ逸れた。
互いに勝負への執念を見せ、同37分には球際の攻防でMF田中宏武(25)に倒された鹿島DF安西がヒートアップ。一触即発の雰囲気で、試合の緊張感はさらに高まった。
すると同40分、鹿島の右サイドからゴール前に入ってきたMF名古にダイレクトパスをつながれて先制点を許す。マークに付いていたFW菅大輝(25)はオフサイドを狙ってポジションを上げていたが、後方に馬場が残っており、ラインのズレが起きたギャップを狙われた。菅野も一度はボールを弾いたが、2度目のシュートで枠内を捉えられた。
2失点目は後半10分。馬場の不用意なバックパスに菅野がクリアをしようとしたが、これを名古にカットされ、約35メートルのロングシュートを決められた。菅野も必死に戻って手を伸ばしたが間に合わず。二つのミスが重なって追加点を許した。
札幌は同17分に一気に4枚替え。ルヴァン杯でも先発したDF中村桐耶(23)、髙尾瑠(27)、田中宏と、前線の金健熙を下げ、MF田中克幸(22)、原康介(18)、長谷川竜也(30)、DF家泉怜依(24)を投入した。
それでも状況は変わらず、劣勢をはね返すことはできなかった。同42分には相手右CKから決められて痛恨の3失点目。7戦負けなしの3連勝でリーグ2位に浮上した鹿島に札幌は良いところなく完封負け。今季3度目の連敗を喫してしまった。
試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「そこまでスコアが開く内容ではなかった。3失点とも自分たちが相手にあげてしまったような安い失点。逆に攻撃のところでは、ケガ人が多い中で相手の脅威になることができなかった。鹿島は強度が強く、質の高い選手がいる印象だが、選手たちは最後まで戦ってくれた」と話した。
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