交流戦を楽しみにしてきた新庄監督 ポイントとなる投手の打撃はバント以外の戦術も―
5月28日から甲子園で阪神戦
日本ハムの新庄剛志監督(52)が28日から甲子園球場で行われる阪神戦を前に、交流戦を展望した。セ・リーグ6球団とぶつかる18試合。ペナントレースの行方を左右する重要な分岐点と位置づけ、戦略、采配について触れた。また、現役時代の思い出が詰まった甲子園や阪神ファンへの思いも打ち明けた。
胸を躍らせていた。阪神との3連戦を皮切りに幕を開ける交流戦。新庄監督は「毎日が楽しみなので交流戦は。僕はセ・リーグ出身なので、戦い方も分かる。どういうピッチャーがくるか、ずっと映像を見てきたので分かっている」と自信をのぞかせた。
昨年は投手がバスターを成功
戦術面で一つ、ポイントになるのは、DH制のないセ主催試合の投手の打撃だ。さまざまな状況を想定し、シミュレーションしてきた。「うちのピッチャーがどれぐらいバントができるか。結構、それがカギになると思う。バッティングは伊藤くんもいいし、山崎くんもいい。加藤くんも当てる技術がある。なにかしら作戦は立てられる。ただのバントだけではおもしろくない。去年はバスターエンドランもして決めたしね」。
打順は3番、6番もありうる?!
通常、投手は9番に入る。だが、センバツ甲子園の1大会最多安打記録を持つ山崎を念頭に入れ「投手は9番? いや、それはまだ分からない。3番もありうる。6番とかね」と冗談交じりに笑った。
甲子園超えるのはエスコンだけ
現役当時、在籍していた阪神との戦いには特別な感情がある。若手時代を懐かしみながら「10年、育ててもらった。歴史と思い出がめちゃくちゃ詰まった球場。甲子園を超える球場はこの先、エスコンしかない(笑)。まだまだまだまだ先ですけど。50年後ぐらいに、甲子園と変わらないぐらいの球場になってくれたら。阪神ファンを超える(くらい熱心なファンがついている)球団は世界でもないんじゃないかな。それも楽しみです」と言葉をつないだ。
今年は3連勝狙います
2年前の2022年交流戦では、甲子園で阪神に3連敗した。だが、今年は違う。「あのときは、トライアウト時期だったから。今年は三つ狙いにいきますよ」。勝負の3年目を迎えている指揮官の目は、ギラギラしていた。