高校野球
2024/05/27 17:35

【プレーバック】春季全道高校野球準決勝 北海4-2東海大札幌高(5月27日、札幌円山)

雨中の戦いに勝利し、グータッチを交わす北海・浅水投手(左)と大石捕手=撮影・工藤友揮

昨秋全道決勝の〝再戦〟は北海が勝利

 昨年の秋季全道大会決勝と同じカードとなった一戦は、北海に軍配が上がった。一回から敵失に乗じて、北海が2点を先制した。その後も四回2死一、三塁から片岡誠亮外野手(3年)が適時二塁打を放ち、七回2死満塁では相手の暴投で三塁走者が生還。序盤に先制し、中盤に追加点、終盤にダメ押し点と理想的な試合運びで東海大札幌との点差を広げていった。

 今大会初先発となった背番号1の浅水結翔投手(2年)も流れに乗った。一回をわずか7球で3者凡退に仕留めると、序盤三回はゼロ行進。四回に1点を返されたが、ズルズルいくことはなかった。二回以降、毎回走者を許しながらも要所を締める粘りの投球。九回のマウンドにも上がった浅水は、1点を返され、なおも2死二、三塁と一打同点のピンチを背負ったが、最後は右飛に打ち取り、公式戦初完投勝利を挙げた。東海大札幌はあと一本が出ず、10個の残塁が勝敗に直結した。

 決勝に駒を進めた北海は28日にクラークと対戦する。昨春から道内の公式戦は負けなし。北海道大会の4季連続優勝に挑む。



■東海大札幌に競り勝った北海の平川敦監督(53)
「浅水が9回を頑張って、しっかり投げてくれた。(北海道大会4季連続優勝へ)それに挑み続けられるのはうちだけ。挑んでいって夏につながる試合にしたい」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい