高校野球
クラークが春全道で初の決勝進出 キャプテン山田が攻守で貢献
■春季全道高校野球大会(5月27日、札幌円山球場)
▽準決勝 遠軽2-3×クラーク ※延長十一回タイブレーク
昨夏の北北海道大会覇者・クラークが、延長十一回、2時間40分の激闘の末、遠軽にサヨナラ勝ちを収め、春季大会では同校史上初となる決勝進出を果たした。
1死二、三塁の絶好機にサヨナラ犠飛
決勝点を生んだのは、チームの主将・山田陽紫(きよし)二塁手(3年)だ。十一回裏1死二、三塁という絶好機で、3番・山田に打順が巡ってきた。「何とか出られればいいかな、って。次が4番だったし、気持ち楽に行くことができた」。自分の後ろに、六回裏にチーム2点目となる適時打を放った芳賀陸人一塁手(3年)が控えていたこともあり、硬くならずに打席に入れたことが功を奏した。山田が放った打球は十分な飛距離の左飛になり、タッチアップした三走の金原律右翼手(3年)がサヨナラのホームを踏んだ。
2死満塁のピンチにさすがの好守備
堅い守りで接戦を制した。この日は2点を先行したものの、八回表に押し出し四球で1点差に迫られた。なおも2死満塁の場面で、遠軽の坂地虎太郎中堅手(3年)が放ったセンター前に抜けようかというグラウンダーの打球を、山田が好守備で捕球。そのまま二塁ベースを踏み、同点、あるいは逆転というピンチの場面を断ち切った。九回表に暴投から同点に追い付かれたものの、2試合続けて戦うこととなったタイブレークでは、2イニング連続で相手の本塁生還を許さなかった。