高校野球
2024/05/28 15:25

【プレーバック】春季全道高校野球決勝 クラーク2ー3北海(5月28日、札幌円山)

接戦を制し4季連続で北海道大会優勝を果たした北海ナイン=撮影・工藤友揮

北海が接戦制し春V2 4季連続道大会制覇

 昨年夏の南北北海道代表校同士の対決となった決勝戦は、1点を争う好ゲームの末、北海が3-2でクラークに勝利。春連覇を果たすと共に、4季連続での北海道大会優勝を果たした。

 北海は25日の旭川実業戦以来、中2日の小野悠真投手(1年)、クラークは前日の準決勝に続いての連投となった児玉旭陽(あさひ)投手(3年)が先発。両チームの主戦投手が好投を見せ、スコアボードにゼロを並べる中、先に試合を動かしたのはクラークだった。

 五回表無死一塁の場面で打席に立った児玉が、センターオーバーのタイムリー三塁打を放つ。貴重な先制点を自らのバットでもぎ取ると、1死後に金原律外野手(3年)の左前打で2点目のホームを踏む。同校初の春決勝に進んだクラークが、初優勝に向けて試合の流れをたぐり寄せる。

 だがここから北海が底力を発揮する。失点直後の五回裏、1死三塁から片岡誠亮外野手(3年)の遊ゴロの間に1点返すと、続く六回裏には四番の大石広那(こうだ)捕手(3年)が左中間スタンドにソロホームランを放ち、試合を振り出しに戻す。

 そして迎えた七回裏、北海は2死から谷川凌駕内野手(3年)が中前打で出塁すると、三番の金澤光流(ひかる)内野手(3年)が右中間を破る適時三塁打を放ち、ついに逆転。キャプテンのひと振りで、北海がこの試合で初めてリードを奪う。

 北海は六回からリリーフした浅水結翔(ゆいと)投手(2年)が、走者を出しながらも要所を締め、クラークに反撃を許さない。最終回も2死から児玉にこの日3本目となる右前打を打たれるも、続く代打佐々木俊介外野手(1年)を三振に斬ってゲームセット。接戦を制し、見事に春の王者に輝いた。


■4季連続で北海道大会を優勝した北海・平川敦監督(53)
「4季、勝てるとは思っていなかった。目標は夏なので、最後の夏に向けて、もう一回チームを作り上げていきたい。最後の夏は3年生なので、ピッチャーの3年生も含めて、バックアップではなく、3年生の力で夏を勝ってほしい」

■あと一歩及ばず準優勝となったクラーク・佐々木啓司監督(68)
「練習試合で0-3だったから、少し追いついていいところでないかい。良く打ったし、良く守った。(夏に向けて)ここまで(春準優勝)まで来てるからね。あとはランナーを出すというポイントと、点数を返すというところぐらいしかないかな」

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