前十字靱帯断裂の札幌GK高木駿がボールを使った練習再開
■5月28日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
3月に左ひざ前十字靱帯再建手術を行ったGK高木駿(35)が、順調にリハビリを続けている。全体終了後、ピッチ外周をランニングしたあと、フィジオセラピストのセウソ・ヒカルド(45)とマンツーマンでボールを使ったトレーニングを始めた。「先週からです。ステップやって、基礎練習のパス、ボレーぐらい。今、術後3カ月ぐらいで、順調な感じですね」。復帰へ向け1段階、ステージを上がった。
再建手術から約3カ月 リハビリ順調
2月23日のトレーニング中に負傷。3月2日、右ひざ膝蓋腱からの再建手術(ACL)は無事に終了した。一般的に全治8カ月から10カ月前後かかると言われるが「手術の内容によって、全然(リハビリの)進め方とか違う。次の日にも立てるような装具つけて、という感じの手術だったので、リハビリの進みは早い」。術後1カ月で装具もテーピングも必要なくなったという。「しっかりやれば、正座がギリギリできるぐらい。ガンガンやってるんで。やらないと曲がらないから。セウソがマンツーマンでやってくれるので、ありがたいです」と感謝する。
次節はアカデミー時代過ごした東京V戦
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次節はアカデミー時代を過ごした東京V戦。「もうほぼ、知ってる人はいないですけどね。でも、ヴェルディユース出身の子とかは、後輩みたいな感じで見てる」。今季の札幌には東京Vのアカデミー出身者が多数。最年長のGK菅野孝憲(40)を筆頭に、MF小林祐希(32)、MF青木亮太(28)、GK児玉潤(26)、DF馬場晴也(22)と高木の合計6人。札幌アカデミー出身者に次ぐ一大勢力だ。
外からチームを見てコミュニケーション
チームを外から見ることしかできない現状を、もどかしく思っている。「もちろん自分はケガしてるので、見て何か伝えたり、そういうことしかできない。やってる方も、これだけ結果が出ないとストレスもあるし、外からの伝え方とかも、ちょっと気を付けながら、コミュニケーションを取ってます」。プレーで貢献することはできなくても、札幌の一員であることには変わらない。常に共に戦う心構えだ。
今季中の全体練習合流を視野に
今季中の全体練習合流を視野に入れている。「最初からその目標でやっている。慌てないで、ということがすごく大事。前十字靱帯の強度は、8カ月くらいたって、やっと安心できるみたい」。リハビリの進み具合にもよるが「多分6カ月ぐらいで、一通り復帰ぐらいまでできる」。焦らず、急がず、背番号51が再びプレーできる時を待ちわびる。