ファイターズ
2024/05/28 21:10

《ハム番24時》5月28日

 何げなく、田宮に聞いた。成田高時代は踏めなかった甲子園はどんな場所なのか。やはり、ほかの球場とは少し違うそうで「おととしの交流戦で初めて来て、その時はうれしかったです。ほとんどベンチで見ていたんですけど、応援すげーな、と感じました」と教えてくれた。当時は代打の1打席にとどまったが、今年は主力を担う。

 ここで、家族ともども熱狂的な阪神ファンの細川がカットインしてきた。グラウンドに立つ前から「楽しみでしょ。最高じゃないですか」と興奮を抑えきれない様子だった。

 京都出身で、幼少期から阪神の応援が生活の一部だった。周囲の大人が真剣に、時にはユーモアを交えてヤジを飛ばす姿を見てきて「ひどいんですけど、それが当たり前だと思っていて、北海道、ファイターズのファンはヤジがないじゃないですか。マジでそれにびっくりしました」と目を丸くした。

 応援する側から、される側に変わった。憧れの阪神と戦うことに誇りを持っている。ヤジられることを強く望み「僕はヤジを聞きたい。だって、自分たちもしていましたから」と力説した。

 捕手はヤジを受けやすいのではないか、と考え、田宮に振ると「さすがにキャッチャーには飛んで来ないんじゃないですか?」と笑った。すると間髪入れず、細川が言った。「バックネット裏から僕の家族が(田宮に)ヤジを飛ばします」。トラ党の情熱と笑いのセンス、恐るべしだ。

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