札幌MF近藤友喜が指揮官去就問題に感じた責任感
■5月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は6月2日のアウェー東京V戦(味スタ、午後1時5分キックオフ)に向けて10対10のミニゲームを行った。この日、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の今季終了までの続投がクラブから発表された。5月19日の柏戦後、足の張りで公式戦2試合を欠場し、オフ明けの28日から練習に復帰したMF近藤友喜(23)が指揮官への信頼と、次節へ向けた意欲を明かした。
監督のせいで勝てないわけではない
近藤が練習後、指揮官の去就について口を開いた。「僕たち選手が言えるのは、監督が悪いから、とか監督がダメだから勝てないわけではない。監督はあくまで大枠を決めているだけ。プレーしているのは選手たちなので、こういう結果に今なってしまっているのは、僕たちの力不足。監督に責任がいかないように、僕たちが成績を残せばいい」と前を向いた。
右足の違和感が痛みに変わった
オフ明け初めての実戦形式のミニゲームでは主力組の右サイドに入った。連戦中から感じていた右足の違和感が、柏戦後に痛みに変わり、大事を取ってルヴァン杯を欠場。鹿島戦はスタンドから見守った。「試合の入りを見て、勝てるんじゃないかと思っていた。ただ、マークの受け渡しや、ほかのミスが重なって0-2になって、最後はセットプレー。強いチームだったら、ならない展開だった」と冷静に分析した。右足の状態については「痛みはゼロじゃないが、チーム状況も状況なんで、やるしかない」。移籍1年目の今季開幕戦に先発出場するなど、けがで通算5試合を欠場したほかは、全試合に出場。主力としての使命感が体を突き動かしている。
ミニゲーム中に選手間で厳しいかけ声
ミニゲームでは、給水の度に指揮官から短い指示を受けながら進んだ。プレー中には選手間の厳しいかけ声も目立った。「みんな意図的に声を出して激しくやろうとしている。今、下から2番目なので、何かしら変えなきゃいけない。こうやって練習から変えていけばいい」。近藤も、いつになく激しいプレーでアピールした。