コンサドーレ
2024/06/03 12:30

《こぼれ球》二十歳の道産子・西野奨太が後輩2人に嘆き節

 

 札幌アカデミー出身のDF西野奨太が5月28日に二十歳の誕生日を迎えた。練習終了時、ピッチの輪の中でみんなから祝福されていたが、取材を進めると今季加入した10代2人からの〝不敬罪〟疑惑が飛び出し、本人たちに直撃した。

 トップチームに飛び級で昇格後、宮の沢で迎える3度目の誕生日。「あんまり変わらないですけど、20歳っていうのは節目として、うれしいです。いままでの誕生日としては特別なのかな」。来年の成人式に向け、チームスポンサーのあいプランの協力で羽織はかま姿で前撮りも行った。アルコールも解禁になり「チームで今の状況を抜け出して、みんなでお祝いしてもらいたいな」。もちろん、そこに自らも貢献することが最大の目標だ。

 今季は札幌U-18からFW出間思努(18)が昇格し、名古屋高卒のMF原康介(18)が加入。「やっとボールの空気入れから解放され、いろいろ楽になった。2人入って来てありがたいです」と喜んだのもつかの間だった。プロ入り後、初めてできた後輩の良き相談相手になっているかと思いきや「なめられてるんで何も相談されないです(笑)。原とかケツ蹴ってきたりします。ウェ~イとかやってくる。先輩という感覚は、1つ違うくらいじゃ、ないっすね、今の時代」と嘆き節が口を突いた。

 真相はどうか。2人に聞いた。まずジュニア時代からチームメートの出間は「全然、なめてないっす。仲いい、仲いい。小学校から一緒にやってますし」と全否定する。西野が成人したことについては「そんな変わらないですけど、大人になりましたね、いろいろと」と、少々含みのある返答。お祝いするの? との質問には「前に寮で鍋パーティーとともに、奨太の誕生日みたいな。メインは鍋パだったけど(笑)」。どうやら誕生会は〝ついで〟だったようだ。

 原は沖縄キャンプからの付き合いで、まだ4カ月程度。キック疑惑には「ははは、そんなことない。向こうから蹴られるんで。僕からはしたことないです」と、あくまでも〝正当防衛〟を主張する。どんな存在かを尋ねると「一番、話しやすい。歳が近いのもありますし、一番、頼れる存在でもあります。でも逆になんか1個上感はあんまりないというか。最初は(中村)桐耶くんよりちょい下ぐらいかなと思った。1個上というより、もうちょい上かな、とか思ったんですけど、すごく優しいし、話しやすいです」と本音を明かしてくれた。

 仲良し10代トリオから1人卒業したが、原は「僕ももう少しで19になって20歳になっていくので、そんな意識はしてないですけど。若手って言われる年なので、まだそこで頑張りたい」。若手トリオの成長が札幌の未来を照らし出してくれるはずと、少しだけ安心した。

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