ファイターズ
2024/05/29 18:20

《ハム番24時》5月29日

 聖地と呼ばれる甲子園は、野球人にとって特別な場所だ。高校時代に野球部員だった記者も当然、強い憧れを抱いていた。現在チームでブルペン捕手を務める渡部さんらのオマケで全国大会に帯同し、ボールボーイとしてグラウンドに立った20年以上前の夏を、今も鮮明に覚えている。

 地元・兵庫生まれの山本拓は、小さな頃から甲子園が身近な存在だったという。当たり前のように虎党として育ち「観戦することも多かったです。ライトスタンドかアルプスで応援して、メガホン叩いて、風船を飛ばしてました」と笑う。「球場の中に初めて入ったのも、小学生の頃でした。スタジアムツアーに参加したんですよ」と誇らしげだ。

 出身校の市立西宮高校から甲子園までの距離は約5キロと近く、年明けの練習では球場近くの神社まで走って、初詣に行くのが恒例だったそう。同校は夏の甲子園開会式で、出場校のプラカードを持つ『式典誘導係』を務めることでも有名だ。「野球部はなかなか(甲子園に)行けないのに、たくさんの女子生徒が行ってました。誘導係がやりたくて学校に入ってくる子も多いんですよ」と、プチ情報を教えてくれた。

 青春時代は近くて遠かった甲子園だが、プロ入り後は初登板や初勝利を経験するなどメモリアルな舞台となっている。やまーんは「ずっと見てばかりの場所だったのに、今ではやる側になることができました」と、どこか嬉しそう。思い出が詰まったフィールドで、今年もひと暴れしてほしい。

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